「夏の名残の花」 ~ Last rose of summer
暑い暑い・・・と言っていたら、いつの間にか秋雨の季節。地震,選挙、戦争、難民・・・・それでもどこ吹く風。
選挙にも行かず、高額日銭を稼ごうとする若者たち。 うかうかしていると徴兵令がブラックメールで来るのかも。
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わが庭には今夏はまともに水遣りもしないのに、生き残った植物たちが冬に向かっている。
健気な花は葉も落ちているのに、ポツリポツリと開花している南国の花。 トルコでは日本の薔薇(ジャポンギュル)という。某トルコ専門家がそれは椿のことで、オックスフォードの辞書にもそう書いてある!!と怒ったが、現実にトルコでは日本の薔薇と言っているのだからしかたがない。
庭の千草というアイルランドの名歌ある。明治14年に輸入されたその歌は小学歌唱集。
その原題はLast rose of summer。里見義という人が邦訳している。薔薇を白い菊にしているが、当時、薔薇は珍しかったのか・・・・。
今年は特にこの歌が身に沁みる。逝ってしまう知人たち・自身の肉体の劣化・・・・
庭の千草も。むしのねも。
かれてさびしく。なりにけり。
ああしらぎく。嗚呼(ああ)白菊(しらぎく)。
ひとりおくれて。さきにけり。
二露(つゆ)にたわむや。菊の花。
しもにおごるや。きくの花。
あああわれ あわれ。ああ白菊。
人のみさおも。かくてこそ。
Tis the last rose of summer,
Left blooming alone;
All her lovely companions
Are faded and gone;
No flower of her kindred,
No rosebud is nigh,
To reflect back her blushes,
Or give sigh for sigh.
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