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心の風景

2023年9月25日 (月)

『喜寿を迎えた貴婦人』 ~ SL C57

兄の法事で仙台へ、途中生地のフクシマで下車。 東北もクーラーなしじゃ暮らせない! 子供の頃は扇風機もなくて、団扇で扇いだ程度。

オカミが電気の使用を控えろ!と言わないのが不思議・・・実は電力は余っている?という話もある。

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かすかに秋の気配。

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久しぶりのローカル線。線路には雑草が生い茂り、草を抜く人手もなさそう。 ワンマン電車はその上を走る。線路とトンネルは昔のまんま。途中、後輩と思しき学生が乗り込んできたが、頭がよさそうには見えない。旧商店街は何処も同じシャッター通り。買い物はアメリカ資本のスーパーに車で行くらしい。

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そんな矢先、従弟から昔懐かしい「汽車」の写真が送信されてきた。会津若松発始発の一番列車の只見線。新潟まで乗り継いで、自称「飲み鉄」の一人旅を楽しんでいるらしい。子供時代は石炭を焚いて、煙を吐いた黒い汽車が面白い生き物のように思えた。只見線は昨年10月に全面開通。

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私も貴婦人と同じ齢ということでした。

 

2023年8月10日 (木)

『5歳児の夏』 ~ ママと結婚したい 

T君(5歳)は一番若い友人の息子。大きく生まれて、いまだに大きくて実年齢より大きく見える。話を聞くとなかなか面白い。 誰でも子供時代を過ぎてお大人になったのだけれど、子供の思考力は果てしない! その感受性は聞けば聞くほど面白い。やっと言葉を学習して理解力もアップ!毎日が発見の連続。未来が溢れる日々。天真爛漫でいられるのもあとわずか、お受験戦争が待っているのかも・・・。

 

新潟のおじいちゃんが大好き! 

版画家で手先の器用なおじいちゃんは本格的な雪だるまを作ってくれたり、一緒に遊んでくれる。いつも別れがつらくて泣いてしまうのだとか・・・

 

ママと結婚したい!

最近ケッコンという言葉を学んだらしい。突然ママと結婚すると言い出したので、ママはパパと結婚してT君が生まれたのよ、だからママとは結婚できないの。と言ったら、またまたママと結婚したかったア・・・と泣き出したとか。

ジャズコンサートだって!

おじいちゃんとの蜜月中。なかなかママのところへ帰りたがらないのでママはちょっと寂しそう・・・

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5歳にしてジャズの洗礼を受けさせるとは、おじいちゃんも孫教育やりますなア

 

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どんな虫が取れたのかな?

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蚊に刺されても、虫を追いかけてどこまでも・・・

2023年7月31日 (月)

『孫句』 ~ 姉を偲ぶ

二人の姉が相次いで逝って1年余り。この句作の姉は、奇麗好きで仕事仕事で忙しそうで、私の子供時代はあまり面倒見られた記憶がない。こんな句を見ると意外だと思う。

孫句はダサイと知りながら、詠まずにはいられなかったのか・・・。

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「天瓜粉」も「日向水」も懐かしい言葉。

酷暑の日々を過ごしながら、姉たちのことを偲んでいる。

 

2023年3月 7日 (火)

『金の卵』 ~ 十五の春

もはやもう、「金の卵」は死語であるらしい。忘れることも生きるコツかもしれない。それにしても学校では古代史を学ばせるのだが、近代史は学ばせない。試験にも出ないからひたすら忘却の彼方へ。3・11・はまだ記憶に新しいけれど、すでに風化しつつある。

少しは心のどこかに、記憶しておいたほうが良いとは思うけれど、今の若い世代は受験勉強でそれどころではないらしい。大学に入ればバイトが忙しくて考える暇もないとそうだ。卒業しても就職できなければ奨学金の負債が追いかけてくるという現実。心の余裕もない。

かつて、集団就職という国策があった。貧しい田舎の子供たちを斡旋する就活である。自分より成績の良い子が便乗して都会に出て行くときに、就職列車という夜行臨時列車に乗るのを近くの駅で見送ったことがある。そのすすけた古めかしい列車が到着したときには、すでに北のほうから赤いリンゴほっぺの女の子たちが乗り込んでいた。安定所のオジサンが旗を掲げて同乗(人買いのごとく)。見送りに来た親たちは走りながら列車を追いかける。テールランプが闇に消えた。 

そして自分は高校に行けることの幸せをかみしめた。

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早朝上野駅に着くと金の卵の受け入れ先が旗を振って、向かいに来ていた。まるで人買い市場のような賑わいだったと言いう。彼らはそれぞれの職場で修業に励み、盆暮れに帰郷することが唯一の楽しみだった。

時には仲間たちと上野の西郷さんで待ち合わせて、「高校に行った人達に負けないように頑張っぺ」と励ましあったそうである。

映画「3丁目の夕日」そのものである。

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東北は圧倒的に貧しい農村で子だくさんが多かったから、中学を卒業すれば実家から出ていくのは当然のこと。中卒の友人と連絡を取り合っているが、当時を特に不幸だとは思っていなかったという。

学歴社会の中で、彼らこそ日本を支えてきたことを覚えておきたい。

十五の春「金の卵」の上野駅

 

 

2023年1月31日 (火)

『ばあばんの孫句』 ~ 冬の部

昨年逝った老姉の部屋をのぞいたら、なんともほっこらする手製の句集を見つけた。定年後、俳句を始めていた姉の「孫句」である。それほど孫愛の強い姉とは見受けなかったけれど、やはり孫は可愛かったらしい。

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孫句をピックアップして、姪がちぎり絵で句集を編集したのだとか・・・母娘の共同制作ということで微笑ましい。

 

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時には孫を預けられたらしい。

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東北の冬の寒波は当たり前。私の知らなかった姉の一面が垣間見れて楽しい。 もう、孫たちも四十路である。

 

 

2023年1月13日 (金)

『雪うさぎ』

今年は兎年。 ついこの間、兎の賀状をもらったような・・・・。 

再び兎に会えるまで生きながらえる自信がなくなったから。月日の経つのが目まぐるしいと感じるのは年齢のせいかなア。

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今年もジュエリーデザイナーからの素敵な賀状が届いた。耳を持ち上げるとお子達の写真が。まるで、賀状建築!賀状コンテストなんてないのかなア・・・

 

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これが本当の『雪うさぎ』ですね。 新潟の魚沼のおじいちゃんが作ってくれたそうです。3歳の孫は喜び庭駆け回る ♫♪♫

 

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もう半世紀以上前の母の作品。母亡き後、処理される前に引き取った。そして、兄の棺にそっと納めた。

 

 

 

2022年10月23日 (日)

『変貌するふるさと』

久しぶりで故郷を訪ねた。5月に亡くなった老姉にはコロナのせいで2年も会わず仕舞いだった。せめて墓参をしておきたいと思った。 

街はすっかり変貌し、賑やかだった商店街は正にシャッター通り。あの頃の大人たちも皆お墓に眠っていることだろう。子供の頃のかすかな記憶が蘇った。

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姉夫婦が建てた墓の両隣は夫婦両家の墓も移動していた。墓を守るのも大へんらしい。 やがて、墓仕舞いになったりするのかもしれない。

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遠くに懐かしい山が見えた。家並みはすっかり新しい。この地で生まれ一生を過ごした姉を思う。

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般若寺: 鐘撞堂が新しくなって、土葬の時代は棺を担いで上っていった坂道も舗装されていた。

 

2022年7月26日 (火)

『あの男』

あの男

わたしにはあの男へのいささかの同情がある。否、「いささか」ではない。
かなりの、だ。あの死者は美化されすぎである。あの死者は凶相であった。

 

高温多湿の不快指数の中で、凶相に捧げる献花台への行列、都知事の涙・・・映像にはどこか白々しさが感じられたが、この辺見庸氏のたった2行の強烈なコメントに感動した。

 

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アルメニアの教会で

 

2022年6月 6日 (月)

『花は散る』 ~ ヒトも 

先月(5月)は二人の老姉が相次いで逝った。田舎在住の姉は生まれ育った町で教師としての一生を終わった。 葬儀はコロナを理由に欠席(田舎ではまだ偏見が・・・)。

二人とも、昭和と平成を生き抜いて、令和に入ってからは健常者ではなくなっていた。コロナのせいでこの2年は会わずじまいだった。

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「サピエンス全史」を読み終えたばかりだっという読書家の姉の棺には「世界」と「図書」。庭に咲いていたラヴェンダーとローズマリー、そして藍染人形に好物のゆで卵を入れた。シングルマザーとしてドラマチックな人生を送り、希望通り無宗教の小さなお葬式。なかなか簡素で良かった。5人の孫たちの涙のスピーチも良かった!

 

 

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花もヒトも最後は枯れ果てるということをつくづく思う。 プーチンだって同じサ。

 

 

2022年2月 5日 (土)

『路上のらくがき』

転ばないように下を見て歩いていたら、昔の自分が描いたような作品に出会った。昨今は路上で遊ぶ子供たちを殆ど見かけない。コレハ懐かしい!とカメラに収めた。 人間は生まれて同じような歴史を繰り返している。どんな老人も、昔は、皆子供だったのだと当たり前のことを感じさせる。

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パルマスミレ

コロナ禍で気分が滅入るから、花を買うことが多い。店先には単価380円のパルマスミレが並んでいた。特別安価で購入できましたとあり、普通では入手できにくい高価な花なのだろうか? かすかに良い香りがする。

 

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