『君はパレスチナを知っているか』 ~ 現代史を紐解くために
昔、「アラビアのロレンス」や「アンネの日記」が巷を駆け抜け、接してみても何かもやもやした疑問感が心の奥に蟠っていた。 本書を読んで、やっと落ち着くことができた。これは自分にとっての名著である。
昨今、昼夜を問わずガザ対イスラエルのニュースがもちきり。平和ボケの日本人も対岸の火事として構えている場合ではないのかも知れない。
パレスチナの広さは日本の九州にもおよばず、「パレスチナ人」とよばれる人々は500万人くらいだと考えられる。だが、平均的パレスチナ人像を描くことはむずかしい。
かれらはアラビア語を話すが、皮膚の色はスーダン人のようにかなり黒い人から、北欧人のように真っ白な人までいる。目の色は。暗褐色、茶、緑、青、灰色など。毛髪には、直毛。ゆるやかなウエーブ、ちちれ毛があり、色も、黒、茶、赤、ブロンドなどさまざまだ。
目次:
1)イスラーム帝国とパレスチナ
2)シオニズムと近代反ユダヤ主義
3)大国のエゴイズム
4)失敗したイギリスのパレスチナ支配
5)冷戦の中で生まれたイスラエル
6)「難民」から「パレスチナ」人へ
7)タカとハトとラビ
8)インテイファーダからパレスチナ国家独立宣言へ
しかも小学生でも読めるように丁寧に仮名が振られてある。
最近、イギリスでは中東についての教育は控えているらしい(自国の黒い歴史にもかかわるからだろう)。
我が家の猫も読んでいる (ほるぷ出版) 1997年には改も出版されている
本当のアラビアのロレンスと出会ってみるのも面白い
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