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文化・芸術

2019年7月10日 (水)

「芝居」 ~ ドライビング・ミス・デイージイ

友人から芝居のチケットが舞い込んだ。 芝居は何年振りだろう・・・(年金暮らしが芝居にハマるとどうなるか?…破産)。

演目はすでに、日本でも有名になったアルフレッド・ウーリーの戯曲「ドライビング・ミス・デイージイ」、418席の紀伊国屋ホールは芝居を見るにはちょうど良い大きさ。

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草笛光子と市村正親が好演。 違和感なくすんなりと受け入れられた。1960年代のアメリカ、公民権法が施行されたとはいえ、まだまだ人種差別のある時代。ユダヤ系の旧教師の彼女と読み書きのできない黒人の運転手の彼。ユーモアもあり、後味が良く、翻訳も良かった。 今後も、テネシー・ウイリアムズの「欲望という名の電車」並みに再演が継続されそうな気がする。 芝居は生もの、演じる方も観る方も、ある種の緊張感が漂う。そこがいい。

 

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2006年には仲代達也と奈良岡朋子が好演。

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映画ではジェシカ・タンデイとモーガン・フリーマンが共演

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脚本 : アルフレッド・ウーリー 

 

 

 

2019年3月 9日 (土)

『オヤ Oya』  ~ トルコの伝統手芸

先月、友人の企画でトルコ伝統手芸」である「オヤ」の展示+講演会が開催された。 オヤを一言でいうと、スカーフにつけるレースの淵飾り。トルコ女性は暇さえあれば、手を動かし編み物をしている。

R0020660_5 普通の毛糸だったりレース糸だったり・・・同時に口も動かし、チャイを飲みながら、女性同士が世間話をしている光景が見受けられる。

 トルコ民族定着の地、アナトリア地方を中心に、オヤは女性に寄り添い、母から娘へ伝授されてきた。

 その歴史は2000年前に遡ると言われている。そのデザインは平面的なものから立体的なものまで様々。

 この伝統も女性の社会進出とともに消えてゆく運命かしれないけれど、その繊細な作品には目を見張るものがあり、 女ごころをとらえて離さない・・・・                                               

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          形は地方によって大きかったり小さかったり

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              花嫁の髪飾りにもオブジェにも


★ 3月23日(土)夜9:00~ TBS「世界ふしぎ発見!」に講師のギュリン・シェンコワさんがオヤについてのクイズを出題。

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    数年前、都内のトルコファッションショーで見たスカーフの淵飾り

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                     帽子の淵飾り

2019年2月 4日 (月)

田崎はじめ回顧展

商業デザイナーのはじめちゃんは一昨年の9月、突然逝ってしまった。 我兄より2日早かった。 病院嫌いで、激しい腰痛で医者に行ったときはすでに遅し。

15年前の「古民家遊び」の仲間だった。 集団遊びよりは一人遊びが好きだったようで、イベント時にはスモーク食を作ってくれたり、一人でペンキを塗って驚かせたり・・・。自宅が近かったので、よく一緒に珈琲を飲んだ(茶飲み友達?)。

新劇女優の奥さんの芝居には美味しい食事の差し入れが好評。 妻は外、夫は内の家庭運営、キッチンの隅っこが彼のデザインスタジオ。キッチン用品がオブジェの空間。あっという間に、ハンバーグやカレーが出来上がる。

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美大卒の娘さんがデスプレイしたという会場はなかなか本人にふさわしい展示。 彼の活躍本拠地は石神井公園。 地元に根を下ろした、ネリコレ、石神井ジャズ祭等々で活躍。 家族と友人に恵まれたチョット早すぎる人生だったような気がする。 街を歩くと、ヒューっと自転車を飛ばしたはじめちゃんと遭遇するような気がしてならない。

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             彫刻家のお友達の作品: 素材は紙

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                  珈琲ポットたち

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                   レンズたち

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                ジャズの洗礼も受けていた

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                    絵の具の陳列


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           石神井公園を撮り続けた作品の1枚

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   カメラ持参で彼の足跡を探して、友人たちと三宝寺池の撮り歩き

2018年8月13日 (月)

スターリンの生家

アノ有名なスターリン(1878-1953)の生家はジョージアのゴリという街にある。コーカサス山脈と古い教会の旅の隙間に存在する博物館。

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生家を囲むように立派な博物館が建っている。広場には銅像もあったらしいが、最近、密かに撤去されたという。 この建物の中央が生家である。

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2階建ての2軒長屋、左手がスターリン一家6人が住んでいたという。現在は立ち入り禁止。 見物人がドヤドヤ入り込めば、崩れそうな雰囲気。 

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            一階は靴職人の父の作業場

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   アルコール依存症の父はスターリンにも靴職人を継がせたかった

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母はスターリンに聖職者なって欲しかったので神学校に進ませたのだが・・・




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博物館内はスターリンの偉業をたたえる写真で埋め尽くされているが、 もはや地元での人気はなく、ただ有名人としての博物館=観光地として存在しているようだ。

ジョージア出身という差別の中で、『コンプレックスと劣等感』が彼を上昇志向にかきたてたようである。




2018年5月21日 (月)

『戦後美術の現在形』 ~ 池田龍雄展 - 練馬区立美術館

池田龍雄氏に出会ったのは、5年前の夏の終わり、軽井沢(信濃追分)のドキュメンタリー映画会であった。 16才で軍国主義に洗脳され、特攻隊へ志願。突撃したくても飛行機がないまま敗戦を迎え、その後の価値の転回と国家権力に振り回された体験を伺った。

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年譜を辿ると1950年代~1970年代の作品が多く、戦争への怒りが手に取るようにわかる。 まもなく90才という高齢ながら、意欲的な作品を目の当たりにすると、ある種の勇気を与えられたような気分になる。

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                    楕円幻想



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5月19日は1969年作、実験的映像(アヴァンギャルドドキュメンタリー)松本俊夫監督の「薔薇の葬列」も上映された。 ピーターのデビュー作、ミニスカート、モンキーダンスが流行していた1960年代の新宿の風景が懐かしい。

実際の池田龍雄展に主人公が紛れ込むシーンがあり、池田氏も顔を見せている。他に、篠田正浩、秋山庄太郎、八木治郎、淀川長治、等がちらっと、特別出演。

もう一つの顔は絵本作家でもあるということ。芸術家は現実的には食べることが困難、そういう時代の仕事だったようである。 特に「ないたあかおに」は現在でも購入可能なロングベストセラー。

 

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2018年4月 8日 (日)

『石仏群』 ~ 目黒大円寺

石仏といえば、アチコチにある五百羅漢、そのほとんどの顔と表情が違う。羅漢とは「煩悩」を無くした人とのこと、なかなか凡人ではかなわない。どうも女性はいなさそう・・・・。

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ここは目黒の大円寺、1772年江戸の大火で亡くなった人をを供養するため、昭和9年に建立されたとか・・・・

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寺の裏側にも可愛い石仏が並んでいて、訪れた人から「カワイイ!」の声が。

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             この子たちは平成の子らしい・・

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おやツ! 池にはこんな河童もいたけど鯉なんぞ食べるのかな???

2017年7月20日 (木)

アートか哲学か?  ~ 石川九楊展 @上野の森

石川九楊展が開催されている(7月30日まで)。 門下生である在京都の友人の久しぶりの上京ということで、暑さの中、会場に出向いた。

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『書だ!』という迫力ある文字の案内プラカードが道順を教えてくれる。石川九楊の書に出会ったのは20年前、まるでピカソの絵のようにも思え、その斬新さに驚いた。和紙の上に墨で書かれた書は白黒の囲碁のような、禪のような静けさを感じる。

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今回は源氏物語が展示されているというので、興味深い。

書とは何かを問いづづけた石川九楊の仕事の全貌ということで、過去の作品も展示されていた。 象形文字のような作品や、一面真っ黒な作品や、刷毛でなぞったような作品・・・もちろん、読めないのだが、奥が深く、もう感性で理解するしかない。 それで良いのだと思う。 

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                       9・11・

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                      歎異抄

2017年5月16日 (火)

サイケデリック  ~ 新国立美術館

初めての新国立美術館、混雑が予測されたので、朝一番に出向いた。 帰りには入場者の行列が。 草間彌生氏の作品は本物を見なくても、見た気分になっていたけれど、この人気のすごさは何なのだろう・・・。

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           美術館入り口の木々まで水玉模様!

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                そしてカボチャも・・・・

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              一部を除いて、撮影可

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会場の真ん中には色彩鮮やかなオブジェが陳列、かつての「サイケ調」を彷彿させる。

LSDをアメリカで試みたという人が言っていた「それは魅力的な世界なんだ、なんでも思う通りになるんだ、花も笑うんだよ・・・」当時、多くのアーテイストたちが、溺れてサイケデリックアートを創作し、早世した史実が想い出される。

草間彌生のパワーに押しつぶされそう・・・・・。 5月22日まで

2017年2月 1日 (水)

「2万年前のアート」 ~ ラスコー展

神戸の友人が国立科学博物館で開催されている「ラスコー展」のために上京。 フランス、ラスコーの洞窟で発見された洞窟の壁画。 

これは2万年前のクロマニヨン人(ホモサピエンス)による絵画ということでビックリ。 もちろん壁画は移動できないので、(現場も一般公開はされていない)模型なのだが、親子連れも興味津々、2万年前に引き寄せられていた。

★ フラッシュ無使用なら、一部を除き撮影可能

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              模型を覗き、洞窟壁画を体感

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現場写真: 既に遠近法も用いられ、木や動物の毛を筆に描かれたと思われる。描いた人たちに会ってみたい・・・・

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    当時はウシ、ウマ、シカ、ヤギ、バイソン…マンモスもいたらしい

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       現場写真: 右手にはランプが、真っ暗な洞窟には必需品

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クロマニヨン人の服装: アクセサリーは貝柄、衣は毛皮。狩猟したら、肉を食べて、毛皮をナメし、衣を縫う。 滑石や針なども展示。

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                靴: 履きやすそう・・・


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壁画制作に使用された石器や顔料なども展示され、芸術のはじまりを感じさせる。 しかしながら、2万年という時間はある種の放射能の生存能力が消えるために必要な年月でもあることを想い出し、気が遠くなった。

R0018480見終わったら、お腹が空いた~・・・・・上野公園内にある鰻の老舗「伊豆栄」梅川へ。 グルメの友人は「今まで食べた鰻の中で最高!」の評価を下した。鰻とご飯とタレのバランスが絶妙 = 芸術の森散策後の美味しいスポットかも 

2016年12月19日 (月)

『仕立て屋のネコ』 ~ 藤田嗣治展

府中美術館でフジタ展開催中ということで、間際になって駆け付けた。都心から離れているせいか、割と空いていた。 ここもやはり、女性が多い。

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中でも戦争画と言われる2作品は圧巻だったけれど、サイズが大きく、部屋も暗いので首が痛くなった。 猫の表情が豊かで、馴染みの作品が並んでいた。

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この猫は仕立て屋の主人の道具をじっと見ていて、隙あらば手を出しそうな気配。  シッカロール混入の乳白色と黒い線が特徴の作品を観て「フジタ」を感じることになる。

戦後、戦争協力画家という汚名を着せられて、日本を去り、二度と帰国しなかった。 「僕が日本を捨てたのではなく、日本に捨てられたのです」という言葉には痛みが伴う。

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              館内はゆったりとして心地よい


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