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夏になると「戦争」を想い出す。と言っても、戦後生まれは大人たちの話を聞いたり、まだまだ貧しい時代の日本を知っているだけなのだが。
「戦死者たちからのメッセージ」というテーマの鉄の造形展に行った。鉄がリアルに観客に訴えてくる。 敵の砲弾でなく、飢餓地獄の中で死んだ兵士たちや、サイパン、沖縄、満州で自死していった母子たち、被爆した人たち、いまは物言えぬ人々に代わってその切なる思いを渾身の力で表現した作品群。
武田美通(たけだよしとお):1935-2016 元々はジャーナリスト、60歳から造形作家の道を歩む。現在30点の作品は恵泉女学園に保管されているが、閉校後はどうなるか未定とのこと。
いまなお太平洋の底深く
自決する兵士
1941年、東条英機陸軍大臣名で出された「戦陣訓」は、精神的支柱として、軍人はもとより民間人をも呪縛した。 特に降伏して捕虜になることを禁じ、自決せよとの教えは、大量の餓死や玉砕、集団自決に繋がった
処刑されるBC級戦犯 そういえば阿部元首相の祖父はA級戦犯だったはず・・・なぜ処刑されなかったか?
帰還兵が問う
茨木のり子の詩 「木の実」によせて
青い大きな果実がひとつ 現地の若者はするする登り 手を伸ばして転がり落ちた
木の実と見たのは 苔むした一個の 髑髏である
ミンダナオ島 二十六年の歳月 ジャングルのちっぽけな木の枝は
戦死した日本兵の どくろを はずみで ちょいと引っかけて
・・・・
生前 この頭を かけがえなく いとおしものとして
掻き抱いた女が きっと居たに違いない じっと視ていたのはどんな母
この神に指絡ませて 優しく引き寄せたのはどんな女(ひと)
もし それが わたしだったら・・・・
東京電力福島第一原発の汚染水浄化処理済の海洋放出はIAEAのお墨付きを得て、イヨイヨ今夏予定で開始されるらしい。現地の漁業関係者たちは風評被害を懸念しているらしい。風評はデマとかウソであって、問題なのは実害。国家の絶対安全を信じた結果の惨事なのだから、その辺はもっと疑ってしかるべきだと思うのだが。
現実には政府の御意のままらしい。 そんなに安全を保障するなら、東京電力の地元(東京湾)に放出すれば? そうなれば、フクシマ県人のように都民は黙しているだろうか?
東京新聞:2023.07.08
IAEA:国際原子力機関(原子力安全のためのグローバルプラットフォーム) 原発推進機関という説もある。
ラファエル・グロッシー事務局長はアルゼンチンの外交官
3・11も過去の記憶になって、この問題を突き詰めるメデイアも少なくなった。 ヒロシマサミットもなぜか虚しさを感じて仕方がない。自分自身も脱原発のデモに参加することもなくなった。月日はこのように流れて忘れられていくのか・・・・そして、新たな被害が発生する。
船がビルの上に・・・このショッキングな画像は世界中を駆け巡った。
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