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5月に亡くなった二人の老姉の一人の生前の希望は散骨だった。喪主の息子もそれを尊重し、秋晴れの日曜日。4人の孫と二人のひ孫に見守れながら、東京湾へ。
小さな舟に9人が乗り込んだ。かなり揺れた。
船内には水と清め酒と花。そして粉末にされ、まるで落雁のお菓子のように、人数分に分けられた遺骨があった。すべては業者が滞りなくやってくれた。
左手にデイズニーランドが見えた。
舟を止め、散骨へ。手にした遺骨はずっしりと重く、海の底へ静かに沈んでいった。そのあと、花びらをまいた。
花びらがくるくる回って美しい! 孫たちは「おばあちゃんのお墓は東京湾だね」と言っていた。
全行程一時間半。こんな風に、姉の人生の幕が引かれた。 そして、自分もあやかろうと心に決めた。 人間の最後の葬られ方にはいろいろあるけれど、スッキリと爽やかであった。昨今巷では「墓仕舞い」なる話題が多くなった。因みに今月の散骨式は10組だったとか・・・。(業者は他にもあるので、散骨者はもっと多い筈)
爽やかや散骨の白消して波 本杉泰寿
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