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2022年9月 5日 (月)

神谷美恵子の本

このところ、何かと不快指数が高く、努力とか忍耐では収まらない状態。そんな時はこの人の文章を読むに限る。まるで、上等なカウンセリングを受けた如く心が静まるのだ。 出会いは、まだ20代のころ友人から誕生日に「心の旅」をプレゼントされた。通勤電車の中で降車駅を通過するほど夢中で読んだ。その後、殆ど読破しているつもりだった。

先日、図書館で本書を見つけた。引用されているのは読んだ記憶があるものが殆どだったが、新鮮だったのは「神谷美恵子の本棚」と言う項目で彼女の愛読書とコメントと年代が明記されていることと、中井久夫氏の「神谷美恵子さんの『人と読書』をめぐって」である。

例えば、ハンス・カロッサを読んで:

医者を業としながら、この世界に呼吸していたカロッサというひとの存在が慕わしい。シュヴァイツアにないやわらかさと、陰影と渋味がある。『青年の秘密』を大枚230円で入手。あみものをしながら読む。こうしたぜいたくは何カ月ぶりであろう。私の心は久しぶりで俗世のわずらわしさから解き放たれ、無限の世界、詩の世界に遊び、歓喜の声をあげた。と同時に、眠っていた使命感、書かなくてはならぬ、という衝動がもくもくと起き上がって来る。

しかし、そのためにはどれほどの真実さが必要な事だろう。1950.09.18 36才

 

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みすず書房:神谷美恵子コレクション「本、そして人」

抱え込んで読んでいると、図書館から返却要望のメールが届いた。やはり、大枚はたいて買うべきなのだ。

 

Oip_20220905151301

1914~1979  65才没

幼少期をスイスで過ごし、フランス語に親しむ。青年期に結核を患う。遅まきながら精神科医になり、二人の子供を育てながら、ハンセン病治療に関わる。 生活の為、アテネ・フランセでフランス語を教えた時期も・・・・。

 

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