『断捨離』 ~ モノが減ると心は潤う??
いつの間にか、家電やら、衣服やら、あふれるモノに囲まれて暮らしている。高齢になってくると、「終活」「断捨離」などと身辺整理が他人事ではなくなる。書棚の色褪せた本、これから読むつもりはあるけれど、昔読んだはず等々・・・ひしめく様に重なり合っている。台所用品の鍋釜食器類も限りない。若い頃四畳半の銭湯暮らしでスタートした自立所帯は、今や、パソコンやらスマホやらそれに伴うプリンター、ステレオの類。
コロナの時代、いつ突然命が無くなるかわからない、真剣にモノ減らしに取り組まなければ・・・と思う日々ではあるが、涼しくなってから、というのが現在の言い訳。
テレビ番組の断捨離でおなじみの著者は「モノが減ると心は潤う」とひたすら言うのだが、本当だろうか? ムダなもの不要なモノは捨てた方がいいけれど、貧しい時代に大枚はたいて購入したモノは愛着があって、なかなか捨てがたい。
著者ご愛用(普段使い)のヘレンドの高価なテイーカップはハンガリーでも一客¥25,000・-もする。ドイツのブランドと書いてあるが、ハンガリー製である。
一冬に2枚のコートサイクルは2~3年。捨てることが美徳であると言わんばかり。とにかく、買ったら捨てる主義のようである。 この主義に付いて行けるのはかなりの収入がないといけない。
育ちのせいだろうか、我母は良いものを長くのもったいない主義者だったので、自分も20年前のコートや服を今でも着用している。(最近のコロナ太りでそれもかなわなくなってはいるが・・・)
本著は参考になることも多々あるけれど、カリスマ的教祖として、敬うほどではないのではないか? モノを購入するときは慎重に、無駄遣いはしないように、ボチボチ自分流に整理開始かなあとは思う。
現在、都知事に言われなくても、不要不急の外出はしないので、衣類は全く不要なのである。貧しい時代に戻ろう!
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