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2021年6月27日 (日)

『拝察』 ~ 前川喜平氏の本音のコラム

宮内庁という公的機関が天皇家をサポートしているのかコントロールしているのか、良くわからないけれど、「拝察」という言葉が飛び跳ねている。内閣は必至で、お言葉は宮内庁長官の個人の見解であると、むきになっている。むきになればなるほど、天皇は人権がないのだから、出しゃばるな!と言っているように聞こえる。

以下は本日の東京新聞の前川喜平氏のコメントである。賛同したい。

天皇の公的行為

「天皇は五輪開催による新型コロナ感染拡大をご懸念と拝察」。 西村宮内庁長官の24日の発言は、天皇の強い思いを代弁したものだ。菅首相は苦々しく思っているに違いないが、西村氏個人の見解と説明することは、事前に調整済だと思われる。天皇はご自身の五輪開会式への出席が感染拡大を助長しないか心配しているのだろう。5月30日の植樹祭はリモート出席だった。

五輪や植樹祭に出席して「おことば」を述べるなどの「ご公務」は、憲法上内閣の助言と承認を必要とする「国事行為」ではない。学説上「天皇の公的行為」と呼ばれ、その性質には諸説ある。

天皇だって人間だから五輪による感染拡大を心配するのは当然だ。 人権を著しく制限されているとはいえ、天皇にだって一定の言論の自由や営業の自由は認められるべきだ。「公的行為」も、常に政府の言うとおりにやらなくてもいい。少なくと天皇の拒否権は認めるべきだと思う。

安倍前首相は2013年4月28日「主権回復の日」の式典に前の天皇皇后の出席を求め、最後に「天皇陛下万歳」を唱えた。 あれは天皇の政治利用だった。前の天皇ご自身は内心では出席したくなかったのではないかと「拝察」する。

 

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     ♪ 青梅雨やひっそり佇む五輪橋 ♪

 

 

 

 

 

 

 

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