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春の行事は多々あれど、もの寂しさににも襲われる。人間も老化すると、すでに鬼籍に入ってしまった親しい人たちのなんと多いことか・・・。 アルバム整理をはじめたら、懐かしい過去の記憶が蘇り、手が止まってしまう。モノクロから始まって、カラーのボンヤリ色褪せた写真。今は、デジカメだからアルバムをひもとくということはないかもしれない。
ミニスカート、ラッパズボン、細長いフランスパン、ピザ、銀座も都電が走っていた。過去にすれ違った人たち。もうすれ違ってもわからない。小さい写真はルーペで、この人は誰だろう? ああ、○○さん・・・今頃どうしているだろう? あの時の洋服の色は○○だった。懐かしいけれど、そんなヒトコマは自分以外に何の価値もないこと。 思い切って断捨離!
旅の写真が重なり合って、どこがどうだかわからなくなって、こんなことなら、名所旧跡の前で証拠写真を撮らなくても良かったのになあ・・・。 今年も桜が咲いた、実に様々な過去が想い出され、ひたすら哀しくなる。 世の哀れとわが身の哀れが重なり合う。
マンションの庭に蔓延っている酢漿草(カタバミ)を摘んで、部屋に飾ってみる。夜は萎んで朝は開く。健気な雑草。
♪ 悪き世と言い捨ててふとさみしき咳 (宏翁)
10年前の恐怖が蘇る。迫りくる波と瓦礫と原発事故。 見えない放射能は、距離だけではなく風向きも考えないといけなかった。54基の原発を抱えながら、安全神話の下、事故対策はまるで準備されていなかった。情報もなく、専門家ですらニューヨークタイムスの記事に頼った。セシウム、ベクレル、キュリー.....
今でも、地震があるたびに、よたよたの原発が再爆発するのでは・・・と心配になる。 東日本全域が大被曝することになりかねない。
外国人に、日本はヒロシマ、ナガサキの経験があるのにナゼ原発を54基も設置しているのですか?と問われると返答に詰まる。周りが海に囲まれているから・・・・などと言ってみたりもしたが、本音は最近国葬になった中曾根康弘に聞いてみて!と言いたかった。
官邸デモも今年で最後だという。 何が何でも五輪五輪の我政府、悪夢を早く忘れさせて、再稼働の目論見が見え見え。 チョットはドイツを見習ってほしいものである。
人間のたわ言をよそに、確かに花は咲くけれど。
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