『シリアにて』 ~ 岩波のプライド
余りにも長期間の内戦が続いているシリア。最近はコロナ禍でニュースからも遠ざかっているが、今なお悲惨な戦闘が継続している現実を忘れてはならない。久しぶりに、電車に乗って、開映している岩波ホールへ向かった。
ドキュメンタリーではなく、映画なのだが、余りにも現実的で嘆かわしい。この内戦の仕掛け人は誰なのか?を見極めたいと思うが、その実は複雑怪奇。いつの世も、犠牲になるのは弱者である。
カーテン越しに覗く世界は戦場。ダマスカスのアパートの一室での二四時間。
個人的には、1990年に訪ねたシリアはどこへ行ったのか・・・・当時出会った現地の人々や街の様子を想い出す。
監督:フィリップ・ヴァン・レウ
岩波ホールのコロナ対策は実に徹底していて、入場券裏に、名前と電話番号を記入、座席からトイレに至るまで、良心的な配慮には岩波のプライドすら感じた。
ホールは10月~2月まで改修工事の為、閉館の予定。
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