Gathering - ある集い
下北沢の喧騒を避けた露地に、「アレイホール」はある。 コンサート後にはホールマネージャーのママ手製の美味しいお料理がふるまわれ、演奏者たちも食事を楽しみにしていたらしい。メニューはいつも演奏者の希望や曲に合わせて、世界のお料理がズラリと並んだ。ベルリンフィルやスカラ座のメンバーも気軽に目の前で演奏し、演奏後は一緒に食べて盛り上がった。
急逝の訃報はファンをがっかりさせた。 ママの内藤嬰子さんは友人の母上で、建築家のご主人とともに、長年のアメリカ生活を経て、帰国後はお料理教室も開いていたようです。
ホールは人柄をしのぶ優しい花々と想い出の写真に囲まれ、赤いセーターを着たママがにっこり微笑んでいました。
笛の名手、劉宏軍さんも上海からかけつけて演奏。
10年ほど前、料理本「クッキングノート/アレイホール1988-2003」を出版。
前菜からデザートまで、本当にお世辞抜きに美味しかった。 もうママが居ないと思うとさびしい限り。 今回は料理教室のお弟子さんやご家族が一丸となって、お料理を作ってくれました。 人間は食のオモテナシに弱いんですよね。
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