デカダンスの美 ~ ダミアを聴く
ダミア(1892ー1972)は自分が、まだ人生に未熟だった若い頃、気になったシャンソン歌手の一人だった。 大御所、エデット・ピアフの先輩格、15才で家出して、路上で唄っていたらしい。
特に、「暗い日曜日」と「人の気も知らないで」が印象深い。
暗い日曜日♪人の気も知らないで♪街♪真夜中の居酒♪異国の人♪云わないけれど♪かもめ♪瞳に太陽・・・・・・・
歌詞の内容はひたすら暗い! それなのに、日本の演歌と比べると、恨みや不幸を他に訴えるのではなく、個人の問題としているので、グチっぽくない。
1950年代に来日し、各地でコンサートを開いている。 「足袋」を気に入って愛用していたというエピソードがある。
昨今、日本もかなり暗くなってきた。録音効果の悪いダミアを聴いて、心を洗うのも良いかも知れない。
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