ハロウイーンじゃなくて ~ 『読書週間』
読書週間という言葉すら、忘れてしまったけれど、巷は何やらオレンジ色というべきかカボチャ色というべきか、慌ただしいお祭りに、幼稚園まで惑わされているらしい。 他国の祭りを輸入するのもいいけれど、イワレも知らずにお菓子くれ!と家々のピンポンを鳴らす厚かましい子供もいるらしい。 我が家に来たら、すごい勢いで「説教」しちゃうかも ・・・。
実は、今、我が国は読書週間なのである。 神保町では古書祭りをやっていた。リュックを背負ったオジサンたちでワンサカ賑わっていたが、文字離れのご時勢になぜか、ホットする光景でもある。 日本にはまだまだマトモな人間たちが住んでいるのだと思い込むことができる。
レトロ好みとしては、こんな本を読んでみた。 実際に本郷にあったホテル(下宿屋)。 東大生を見込んで、ハイカラな下宿屋を開業したハズが、当時の文士たちのたまり場になってしまったらしい。
常連は竹久夢二、大杉栄、伊藤野枝、尾崎士郎、直木三十五、石川淳、宇野千代、坂口安吾、湯浅芳子、宮本百合子、広津和夫、三木清・・・・・と続く。
読み続けるうちに、当時の文士たちの身勝手な奔放さにはあきれ果てた。小説家という職業には、ことさらに厭らしさを覚え、まるでTVのワイドショーを見るがごときである。
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