日吉台地下壕を歩く ~ 戦争遺跡
「連合艦隊司令部地下壕」が何と慶応大学日吉キャンパスに現存するということを慶大生でも知らない人が多いのかもしれない。 保存の会のボランテイアガイドに誘導されて興味津々で見学会に参加。歩くこと2時間半。
● 慶応大学の許可を得て、月一回の定例見学会を実施。 最近見学者数が増え、ボランテイアガイドの養成もしているとのこと。
希望者は日吉台地下壕保存の会へ⇒ http://hiyoshidai-chikagou.net/
保存会のパンフレット先ず、案内されたのは大学予科第一校舎(現高等学校)の前。1934と2594、西暦と皇紀が刻まれ壁面のレリーフは頑丈な白亜の校舎建設の年号。 10年後の1944年には海軍の部局が次々に移転され、多くの学生は学徒出陣で戦場へ、在学生も勤労動員。大本営海軍部内郵便局日吉分室が開局。
山すそにある地下壕の出入り口
大谷石で頑丈に作られている壕内の中枢施設は司令長官室、電信室、暗号室で壕の中心部。 電力は地上から配線され、停電に備えた発電室もあった。蛍光灯が使用され、室内は昼間のように明るかったそうである。 戦争末期、戦況は悪化の一途を辿る中、戦艦大和が傾いていく様子が刻々と入電。若き電信員は涙ながらに受信したという・・・・・・・・70年前の風が吹きぬけるような感じ。
敗戦後、米軍に進駐され、返還されたのは1949年の10月1日。やっとキャンパスに学生が戻れた。 現在、当時の慶応ボーイたちもかなりの高齢になっている。
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