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2016年3月

2016年3月25日 (金)

トルコ幻の戯曲上陸 ~ 学生による本邦初演 

23日: トルコの著名な詩人ベフチェト・ネジャーテイギル(Behcet・Necatigil)の作品「エルートウルル号の災難」邦題は「海鳴り」が日芸演劇部の女子学生により上演。 台本はジャーナリストたちの声をラジオ用ドラマの戯曲を舞台劇として上演。 本劇では現代日本の学生の目線で沈没の原因を追究し、学生たちも史実を学んでいく・・・という演出。

衣装や舞台装置に囚われず、若い感覚で演じていたことが新鮮で好感が持てました。これを機に、トルコの文学も日本に紹介される機会が多くなることを期待したいと思います。

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     会場の日本橋公会堂の客席はほぼ満席、駐日大使も日本語で挨拶

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ベフチェト・ネジャーテイギル通りという通りがあるようです。一体どの辺にあるのだろうか・・・・トルコでは著名な人の名前の通りが多いようです。(アンカラには東郷通りがあります)


2016年3月23日 (水)

昨年の今頃 ~ イステイックラル通り

遂に、イスタンブルでも・・・・日本のメデイアも大騒ぎ。 昨年の今頃はゴトー事件で日本からの観光客激減状態だったけれど、他国の観光客で賑わっていた。 その後あちこちで事は起こり、現在では観光業者のリストラ・倒産が相次いでいる。 そして、パリ、ベルギーでも。

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イステイックラル通りはイスタンブルのメインストリート、観光客も地元の人もショッピングや散策を楽しむ。 路面電車もとろとろ走り、19世紀の面影を忍ばせる建物も多い。これから春に向けて、観光シーズンのはずなのに、今は閑古鳥が鳴いている。

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ちょうど昨年の今頃は、滞在ホテルが近くだったので、この通りを何度もぶらついていた。まだまだ寒い日が続いていた。 路上では物乞いをするシリア難民の子供も見受けられた。

EUはシリア難民を38億ユーロと引き換えにトルコへ追い返すそうだけれど、すでに200万人もの難民を抱え、医療費も無料で保護している現実。国境も広く、トルコはEUの思惑通りに動けるのだろうか・・・・ソモソモ難民の発端はなにか? ISが生まれた背景や歴史を振り返る必要があるのではないだろうか。 カミカゼを産出した日本も決して他人事ではないのではないか・・・人間の「心」は良くも悪くも洗脳されるLale2_2





2016年3月21日 (月)

佳き日佳き人 ~ 春彼岸

近くのスポーツジムに通うのは運動不足を補うため。決してスポーツ好きだからではないのだが、何年も通っていると、おなじみの顔ができて挨拶程度の会話をするようになった。時々いろんなものをいただくようになって、遅まきながらの地域デビュー?

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昨日は突然、「おはぎ」をいただいてビックリ! 彼岸だったのだ。 初めて名前がMさんであることを認識。 Mさんは娘家族と同居していて、お彼岸にはいつもおはぎを50個は作り、近所の独居老人宅にも配るのだそうである。 来年もおこぼれに預かれるのかなア などとと期待してしまう・・・。
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この♡クッキーは娘さんの作品。ハンドメイドでとっても美味しい! クッキーの上にシュガーコーテイングをするのが楽しいのだそうである。

確かに、「家族は辛い」部分もあるだろうけれど、こんなひと時を外から垣間見ると、Mさん一家にはシアワセの花びらが降り注いでいるように思える

2016年3月19日 (土)

牧野庭園 ~ 映画鑑賞

今月中で無効になる映画券があったので、友人と待ち合わせて山田洋次の映画をみに行くことに。  その前に、近くの牧野庭園を訪ねた。 春の気配は感じるものの、花が咲き誇るには少し早すぎたらしい。来週あたりにはいろんな種類の桜が見ごろだと思う。

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それでも、入口の前の大寒桜(山桜と寒緋桜の雑種)満開。散った花びらがピンクの絨毯を敷きつめていた。

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受付には花びらを浮かせたボールが見学者に挨拶。 今年も日本列島に桜の季節が始まっている。

● 映画: 「家族はつらいよ」

監督のシリーズ寅さんと小津安二郎のセンスがまじりあって、笑わせながらも現代を辛辣に捕え、観客は自分にも身に覚えがあることを痛感させられる。身内は無視できない実にややこしい関係であることを映像を通して伝わってくる。 調律師である次男が引っ越した部屋に取り残された、真っ赤な卓上ピアノ、空家が増えたという住宅地の坂道を手押し車をひく老人の姿が印象的だった。 監督も80歳過ぎの高齢者である。

2016年3月17日 (木)

elmaおばさんの飼い猫 

 ボクの名前はアルプ。 

エーゲ海のムーラという街でメキシコ人のお父さんとアイルランド人のお母さんの間に3兄弟の2番目として生まれた。ボクたち3兄弟はイスタンブールの土産物屋に売られ、おばさんの目に留まった。兄弟全員を買ってくれることを願ったけれど、貧乏なおばさんは何故かボクだけを選んで日本へ連れてきた。

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兄弟と離れ離れになった日、僕は泣いた。これから遠い日本へ連れて行かれるのだ。

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僕をおばさんに売ったマイクおじさん。 エキゾチックで金髪女性にもてるみたいだけど、僕の事なんかもう忘れちまったみたい。

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夏でもセーター着ているから暑苦しい!って言われるけど、顔が暑苦しいから浴衣は似合わないし・・・・蒸し暑い日本にも慣れちゃったし、お友達もたくさんできたから平気平気。 最近、おばさんはますますデブになってきたから、チョット心配なんだ。 介護ナンテしたくないからネ。 もっと、自己管理して欲しいナア~。

2016年3月13日 (日)

枯れ木に花を ~ これはアート?

数年前、チャナッカレ(トルコ)の市営公園を歩いていたら、こんな光景が目に留まった。猫の木があって猫が棲んでいたり、その木が枯れたら、地面にネコハウスが建てられたり・・・・行政というより、市民が勝手にいろんなことをしているらしい。

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ペットボトルのアートなのか、エコロジーのつもりか、メッセージはなかったけれど、意味ありげに、しっかりぶら下がっていた。 通るたびに笑ってしまうのだ・・・・

2016年3月 8日 (火)

演劇作品『海鳴り』 ~ エルトウールル号はなぜ沈んだのか

演劇のご案内

最近の日本トルコ合作映画「海難」をご覧になった方も多いと思います。 

本作品はエルトウールル号遭難事故の舞台化についての委託研究発表として、トルコ人作家、ベフチェト・ネジャーテイギルの台本をベースに、新たな作品として日本大学芸術学部演劇科の生徒のみなさんにより制作・上演されます。

● 日時: 2016年3月23日(水)  開場:18:00   開演: 18:30

● 会場: 日本橋公会堂 http://www.nihonbasikokaido.com/event/3471.html

● 入場: 無料

● 申し込み: ユヌス・エムレ インステイトウート東京 文化センター           tokyo@yunusemre.or.jp    ℡03-6452-9258 

       是非、お友達をお誘いの上、ご鑑賞ください。

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ネジャーティギルのエルトゥールル号のこの作品は放送劇として書かれた戯曲で、放送されてから長いこと出版されることがなく、幻の戯曲と言われていたものだそうです。近年出版され、今回の上演に関してはヤマンラール水野美奈子先生と娘さんの千夢さんがトルコ語から翻訳されました。

ベフチェト・ネジャーテイギルについて:

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                              photo by Wikipedia

 Behçet NECATİGİL19161979は、トルコの詩人。自分の内面、もしくは自分の周囲にいる人々・環境に視点を合わせた作品を書いています。元々は高校の文学の先生でした。彼のトルコ語は非常に美しく、読みやすい。単語の選択が的確、文法の狂いもない、それでいて四角四面の面白みのないものではなくきちんと文学性も高い。私のマルマラ大学院時代の先生は辞書の例文を全て彼の文章にしたい、と言ったほどです。

 詩人であると同時に、批評家でもありラジオドラマの脚本も多く手がけました。人には不条理と思われるこの世界の中で、それを受け止め生きていこうとする人の姿が描かれます。少々不思議な不条理ものが多く見られます。Yıldızlara Bakmak, Pencereなどが有名。

 (トルコ近現代文学研究家:鈴木郁子)

2016年3月 4日 (金)

銀座はもう夏!

友人の展覧会のついでに冬装束で銀ブラ。 ショウウィンドウは春を飛び越えて夏になっていた。

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いくら夏でも、こんな洋服をクーラーの中で着たら、風邪をひいてしまいそう。 値段を見てビックリ! まだまだこんな洋服を買う能力のある方々がいらっしゃる・・・・・。

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おやおや、何を覗いているのだろう・・・・「小便小僧」が路地に立っている。オシッコは出てないけど、肩には羽が生えているから、天使なのかな? どこかへ飛んで行ってしまいそう。

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数寄屋橋交差点の交番の横には「迷子っ子」がいた。 ズットズット待っているのかな?

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いつの間にか夕暮れてしまった銀座、新しいビルがニョキニョキ、柳も見当たらない。

2016年3月 1日 (火)

トルコと日本を繋ぐ雑誌 ~ 『ことだま・イスタンブル』 

昨年3月、編者のエシンさんから「今度、日本語とトルコ語併用の雑誌を創ることになったのよ、名前は「言霊」・・・という話を聞いてから早1年。 どんな本が出来上がるのか楽しみにしていた。 そのどっしりと重い1冊が次のようなメッセージと共に届いた。エシンさん、やりましたね! 2015年のテーマ「はじまり」でスタートを切りました。年に1冊発行、両国の理解を深めるために、とっても嬉しいことです。 

トルコで日本を、日本でトルコを語る 両国を愛する執筆陣による共同著作
トルコ...
と日本、日本とトルコを繋ぐ素晴らしい作品が完成いたしました。『ことだま・イスタンブル』の実現にご尽力を賜りました皆さまに深く感謝申し上げます。産声を上げた『ことだま・イスタンブル』が、伝説の不死鳥シムルグのように、時間と国境を越え、いつまでも飛び続けることを願ってやみません。

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言霊:

「言葉に宿る力」「言葉そのものが持つ力」という意味。日本では古代から、言葉には不思議な霊威が宿っていて、その力が働き、言葉通りの事象がもたらされていると信じられてきた。

イスタンブル:

魔力を持つ都市。現在に至るまで幾層にも重なり、積み上げられた歳月が、この都市には詰まっている。過去と現在が道行く人を惑わせ、その魅力の中に閉じ込めてしまう。見ることことができるこの都市の姿は、イスタンブルが許した部分だけ。 誰もが、自分の想像の中でイスタンブルを完成させる。だから、長い歴史の中、一つとして同じイスタンブルは存在し得ない。

ここに「はじまり」から、魔法の都市イスタンブルに、言霊が流れ込む・・・・・・。

                                         (本書最初のページから)

★ 残念ながら、国内書店の販売はしていない。 参照⇒ Love Turkey http://loveturkey.jp/all-post-art/

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