フォト
無料ブログはココログ

« 2016年1月 | トップページ | 2016年3月 »

2016年2月

2016年2月27日 (土)

『真珠湾攻撃で太平洋戦争が始められた』は正しいか?

練馬駅前の「ここねり」での近現代史セミナーに参加。 今回のテーマは「アジア・太平洋戦争を学ぶ」 日頃から日本人は近現代史に疎い(中学・高校では記憶に残らない程のスピードで通り抜けた)。 

003_2
参加者の殆どは還暦になってやっと時間ができて学ぶチャンスに恵まれたといったところだろうか。  

対米英(蘭)開戦

実は真珠湾より先にマレー半島のコタバル攻撃が1時間ほど早かった。予定としては同時開戦だったのだが、陸・海軍は仲が悪く、足並みが揃わなかった。 太平洋戦争は近年は「アジア・太平洋戦争」とアジアをつける。

日本の敗戦

1945年2月: 近衛文麿の上奏文「敗戦の薦め」に対し、天皇は「もう一度戦果を挙げてから」と決断。 この時点で敗戦へ動いていたら、原爆、沖縄地上戦は防げたはず。

001_2
専門家でない限り、目から鱗がポロポロ・・・・拾うのが大変だ。 せっかく週末開催なので、現代の日本を背負っている若い方々にも是非参加していただきたいと思うけれど、ゲームの方が楽しいって? こりゃダメだ!首相Aの思う壺、そうして歴史は繰り返される・・・・。

参考文献:

吉田裕著「アジア・太平洋戦争」 岩波新書 2007

歴史教育者協議会編「幻ではなかった本土決戦」 高校生文化研究会 1995

005
        講師の丸浜昭氏はという自分の名前が大嫌いなのだとか

023

東アジア近現代史セミナー実行委員会によるセミナー予定: 

E-mail: neri_9jo@yahoo.co.jp ℡:03-3921-8023

3月26日(土) 日吉台地下壕(連合艦隊司令部跡)見学

4月16日(土) ロシア革命と東アジアへの影響   富田武(成蹊大学法学部教授)

5月29日(土) 企画中

6月18日(土) フイールドワーク陸上自衛隊朝霞駐屯地(広報センター)見学

2016年2月25日 (木)

『どっちが美猫?』 ~ ポーランド vs トルコ

またまた新しい猫がやって来た。 すらっとしたなかなかの美形、サイズこそ違い、ポーランドの猫といい勝負!

005_2

ポーランドは木製、トルコは陶製: 小さくてもトルコの方が、強いかも・・・・でもね、ヤンチャすると陶製は割れちゃうからね。 とにかくひとつ屋根の下に棲むのだから、仲良くするんだよ!と言い聞かせているところ。

007008

     いじめっこ?                        いじめられっこ? 

2016年2月19日 (金)

猫がネコを呼ぶ

子供の頃、飼われていた猫はペットというより、ネズミの番、犬はドロボー除け・・・・という役割があり、餌は人間の残飯にオカカをまぶした程度。 去勢もしないので、いつも子猫がいたような・・・・自然淘汰がめまぐるしかったような気がする。 我がマンションもいつの間にか、お犬様やお猫様を飼っている方々が急増している。飼えば癒しになるだろう、と思いつつ責任を考えるととても飼えたものではないと思ってしまう。

003
そんなわけで、なんとなく餌要らずの猫たちが集まる。 左はイスタンブルから連れてきたエーゲ海産のネコ、夏になってもセーターを着ている。 右は京都のお土産の手拭、手を拭くのはもったいない。そのうち、額装したいと思いながら、時間が流れるばかり。 両方とも庶民的で親しみのある顔をしている。

2016年2月13日 (土)

『うつ』は心の風邪ではない!

風邪にもいろいろあるけれど、うつのような風邪があるとしたらお目にかかりたい。 世間ではよく「心が風邪を引いた状態」などと簡単に無責任に表現する医者もいるけれど、想像力に欠けた罪深い表現だと思う。

確かに、誰しも悩みはあるし、一時的に落ち込んで「鬱気分」になることはある。しかし、不眠・食欲不振・自己否定・不安状態などが延々と続いたら、どうなるか。

体験者の立場から、一言でいえば、入院歴もある友人の大うつ体験者は「八方ふさがり」と表現し、自分の場合は「居場所がない」という感じであった。 そんなときには元気の良い幸せな人に励まされると逆効果になる。 癌などと違って、他人の理解や同情を受けにくい辛い心の病である。

どんな立場も本人でなければ分からないことは多々あるけれど、思い込みで判断して本人を軽蔑するような「贅沢病」とか「わがまま病」などという言葉は控えて欲しいものだと思う。

003

ドクターのコメント

良くなるけれど、風邪のようにすぐには治らないよ! 原因から遠ざかること。疲労しない事。冷えない事。など・・・合う薬の調合と問診がしばらく続き。毎週の通院が1年ほど続いき、 徐々にドクターからも薬からも遠ざかることができた。

お世話になった服用薬が『ソラナックス』 という精神安定剤である。(抗鬱剤としても効果あり) 現在もお守りのように携帯している。発症時には一日3錠を服用、そのご2錠、1錠、0.5錠と減量していった。 おかげで、入院や病欠をしないで済んだ。ソラナックス様様である。

再発の予感

いろんな問題が重なり合うと、再発の兆しを感じる。あの行き場所のない何とも言えない世界に二度と入りたくない!と防衛反応が働く。  「円形脱毛症」はある種の危険信号、セロトニンとかの脳内物質が減少する異常があるらしい。交感神経と副交感神経のバランスが取れなくなる等々。 

心療内科より精神科へ

精神科へ行くことにためらいを持っている人も多いかもしれない。 しかし、早めに治療開始すれば早く治癒する。 今では、メンタルクリニックという呼び名の病院も多い。 予約しようと思うと1か月先という場合も多い。 それほど、現代は「うつ」に悩んでいる人が多いということである。ここ10年で脳の仕組みもより明確になり、薬も開発されている。 門をたたけ、さらば開けられん・・・・デアル。

Dscn0912_2
     こんな風に、お日様と一緒に、のんびり眠れたら、きっと明日が見えるハズ

2016年2月 7日 (日)

『細雪』 トルコ語に翻訳 ~ NAZLI KAR

日本文学の代表作でもある谷崎純一郎の「細雪」が遂にトルコ語にも翻訳されました。 

トルコ語では「NAZLI  KAR」、 NAZLIという意味はわがままな、上品な、恥ずかしそうに、ゆっくり、繊細・・・・・・KARは雪。 ゆっくりゆっくり降る雪、三女の雪子のイメージなのだとか。

サイデステッカー氏の英訳は「The Makioka Sisters = 蒔岡姉妹」

翻訳は本当にデリケートな作業だと、思いながら映画などのタイトルはいつも原題がどんな意味なのか知りたくなります。 特に、細雪は昭和10年代の上方の滅び行く上流階級の日常生活や季節の行事など、日本の美が盛りだくさん登場する。 それを、どんなトルコ語に置き換え、読者はどんな想像力で理解するのでしょうか・・・・・。

12376742_531643786994977_58211118_2
(しかしながら、この表紙の4姉妹の髪型と着物姿には時代錯誤を感じてしまう、時は江戸ではなく、昭和なのだから)

Tanizaki_2                                  photo by Wikipedia

本作品は戦時中に書き上げ、連載するも戦時下にはふさわしくないと評価され、掲載中止になったそうである。

今、改めてページをめくると「こいさん、頼むわ。」鏡の中で、廊下から後ろへ這入って来た妙子を見ると、自分でエリを塗りかけていた刷毛を渡して、其方を見ずに、眼の前に映っている長襦袢姿の、抜き衣紋の顔を他人の顔のように見据えながら、「雪子ちゃん下で何してる」と幸子はきいた。ではじまる。

この日本語を何と整理して、表現したのだろうか?と手にするのがとっても楽しみ。

10468081_344479775708883_66649642_2                                photo by Esin Esen FaceBook

翻訳者のEsin ESENさん: 4姉妹の中で4番目の妙子が好きなそうです。 訪日経験はないのに、日本人以上にしとやかな方。 現在、トルコのボアズチ大学その他で教鞭をとっていらっしゃいます。すでに「紫式部日記」も翻訳され、今後ますますの活躍が期待されます。

« 2016年1月 | トップページ | 2016年3月 »

2023年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31