『今』を観る・語る・伝える ~ 油やキネマIII
信濃追分の晩夏恒例の「油やキネマIII」が開催された。今年の上映作品は
● 「Last callー科学者たちの警告」● 「みつばちの大地」● 「花はどこへいった」 ● 「石川文洋を旅する」
開場のスペース710は50人も入れば満席の小さな空間
かっては旅館だったという「油や」さんは現在、部屋を小さなギャラリーとして、信濃追分文化磁場として活動。
上映後、監督や出演者などのトークがあり、観客との対話も楽しみの一つ。
『花はどこへ行った』の監督、坂田雅子さんはフォトジャーナリストの夫、グレッグ・デイビス氏(米軍兵士として南ベトナム駐留し枯葉剤を浴びた)を突然肝臓がんで失った。その後、自らもカメラを買い、ベトナムを訪ね戦後30年たっても人々を苛む枯葉剤の影響を映像化、夫の遺言として次世代に託した。
グレッグ氏との出会いから別れ、ベトナムの今、等を企画者の赤松千里さんが質問。
兵士はどこに行ったのだろう 長い時が過ぎた
兵士はどこに行ったのだろう 今はむかしのこと・・・
兵士はどこに行ったのだろう みんな墓の中に
いつになれば人は学ぶのだろう・・・
『石川文洋を旅する』の出演者本人のお話。 出生地の沖縄からベトナムまで話したいことが山ほどあってなかなか終わらない・・・。 昼はM社の給仕をしながら、定時制l高校に通学、いろんな人との出会いと人間関係が人生をつくる・・・・。
60年安保を経て、民意を尊重しない政府に嫌気がさし、外国への無銭旅行に旅立った。結果として、ベトナムに4年滞在し撮り続け、フイルムを売りながらの生活が続いた。
お二人はA社勤務時代の仕事仲間なのだとか・・・。 石川氏の人柄がにじみ出たお話でした。
★ 沖縄もベトナムもハワイもリゾートで戯れてばかりいないで、チョット前の過去の出来事に心を開くことが平和につながるということを覚えておいて・・・・
« 暗~いカフェ ~ 雨の信濃追分 | トップページ | 『新聞の立ち位置』 ~ 斉藤美奈子 »
「映像散歩」カテゴリの記事
- 『あなたはここにいた』 ~ 小松由佳 写真展(2024.06.17)
- 『ニューイヤー』 ~ ウイーンフイルコンサートのライブ(2023.01.03)
- 『悲報』 ~ 岩波ホール閉館(2022.01.16)
- 『ニューイヤーコンサート』 ~ ウイーンフィル2022(2022.01.07)
- 『孫の手』 ~ 裏窓の一コマ(2021.11.21)
友人夫妻が3年前から企画しています。
晩夏の心地よいひとときでした。
投稿: elma | 2015年9月 4日 (金) 11時13分
映画を見にいらしたのですね。おしゃれだなあ。
投稿: こはる | 2015年9月 3日 (木) 22時28分