過去に目を閉ざすものは ~ 戦後70年
昨日はドキュメンタリー映画「天皇と軍隊」を観に行った。 たった7日間の1日1回の上映は毎回満席! 友人が予約してくれたので観ることができた。 美しいフランス語が流れ、日本語字幕が付いている。 実は7年前のフランス製作なのである。 (監督はフランス在住の渡辺謙一)
天皇を抜きに、戦後政治は語れない。1947年12月7日、広島への巡幸で、原爆ドームの前で2万人の市民に手を振る天皇。この構図の意味をつきつめていく過程のドキュメンタリーだったとのこと。 10月再上映決定:ポレポレ東中野
公式サイト: http://www.kiroku-bito.com/article1&9/index.html
当時の映像とともに出演したのは田英夫、ジョン・ダワー、樋口陽一、小森陽一、五百旗頭真、高橋哲哉、葦尾泰國、ベアテ・シロタ etc.
上映後のゲスト、樋口陽一氏と監督のトークが興味深かった。
● 「ポツダム宣言はつまびやかには読んでおりません」と答えるような人物が首相である。
● Aに相反して、現天皇はワイゼツカーの役割を果たしている。
● 8月6日や9日が何の日かわからないというのは家庭崩壊している証。
● この映画を観て、某有名大学生は「動く昭和天皇を初めて見た」と言った。
時刻は6時を過ぎ、ソロソロ70年談話の時間ですね~。何を話されるのでしょう・・・ということで終わった。
談話は世論に気配りの巧妙な言葉を長々とまとまりなく述べたように思える。 特に気に入らないのは「あの戦争になんらかかわりのない子や孫、その先の世代に、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」と言うくだり。 もう、過去を忘れて、未来志向で行こうぜ!とまたまた鉄砲を担がされそうだ。
『過去に目を閉ざすものは、現在にも盲目になる』 ワイゼツカー
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