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2015年5月12日 (火)

取り消された修学旅行 ~ サフランボルの高校生たちの声

友人の勤める日本人向けの旅行社「Bontrip」のFBには以下ような記事が。 遠い親日国、トルコが誤解されないために、正しく理解されるために(許可を得て)、マイブログにも掲載することにしました。 ドタキャンになってがっかりしている現地の高校生の心が読み取れます。

今年の3月にサフランボルと交流予定だった日本の高校生が、ISの影響による治安の悪化「懸念(IS関連テロはトルコでは無発生)」により、修学旅行が取り消しになった後、ホームステイ予定だったトルコ人学生達に送ったプレゼントが、交流予定先の高校で展示されています。 その際に、トルコの学生達から来たISも含めた感想文(和訳)です。 素晴らしい内容なので、是非、お読み下さい。

● 私たちは、日本からの友人達を、サフランボルだけでなくトルコを代表する気持ちで迎えています。イスラム教は寛容と愛という二つの要素を持つ宗教であり、私の家族もこの教えに従いながら生活をしています。ISのやっていることや、思想は私たちの国や人生観とは全くかけ離れています。(ベイザー・プナル・ハルマンバシュ)               

● 親愛なる姉妹たちへ、この世で最も思いやりを受けるに値する存在は、間違いなく人間です。アッラー(神)が完璧な姿で、かつ自らの魂を分け与えた人間の本質は尊敬に値するものです。色や、言語、人種、性別の区別なく人類は、生まれながらにして他のどの生き物よりも尊いものです。自らの命を絶つ権利は...人間には無く、それ以上に他者の命を奪うことなど許されないものです。イスラム教の教えによれば、一人の命を奪うことは、全人類の命を奪うことと同じことです。一人の命を生かす者は、全人類の命を生かす者です。

 私たちは日本人が大好きです。オスマン帝国時代に起きたエルトゥールル号遭難事故は両国の友好関係の強さを物語っています。トルコでみなさんを待っています。あなたたちの安全は、自分たちの安全より大事です。(エリフ・ユルマズ)


● 人類を暗闇から救うために生まれた偉大なるイスラム教は、人間関係における最も重要な原則を定め、不公平で残酷な行為を禁じ、正義を貫く宗教です。迷信を信じることや、罪を犯すこと、他者の所有物、権利、名誉、尊厳を奪うこと、全ての生き物への拷問、正義に反する行動は絶対に許されないことです。

 宗教や性別、社会的地位の違いで起こる差別はみれることも認められません。トルコ国民は、この教えの下で生きているため、他宗教に対しても寛容なのです。イスラム教の名の下で行われている一切のテロ行為は、トルコ国民とは全く無関係です。 日本の友人達と過ごしてきた時間は、私たち一人一人にとってかけがえのない思い出です。一日も早く曇り空が晴れ、手と手をつないでソーラン節とサマンヨルを唄える日が来ることを願っています。(シェッヴァル・チャクマク)

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●  日本の姉妹たちへ、非常に悲しいことに、私たち人間は、日々を追うごとに本当に大切な価値観や信仰から離れています。人種差別、植民主義、暴力、テロ、戦争、搾取、飢餓等の数え切れない問題を抱えた私たち人類は、今まさに大きな試練を受けているのだと思います。でも、私たちとあなた達の間には何も違いはないのです。 

 母が私を愛する気持ちと同じように、あなた達のお母さんもあなた達を愛しているのです。我が子を一瞬たりとも危険な目にさらせたくないのです。その気持ちは痛いほど分かります。

 でも、忘れないでください。私たちの家族も、あなた達がこの地に足を踏み入れた瞬間、あなた達の家族です。あなた達の安全を祈る気持ちは、私たちの家族も変わらないのです。トルコ建国の父、アタチュルクはチャナッカレ戦争で戦士した兵士の母にこう述べています「遠い彼方から我が子を戦場へ送り出した偉大な母たちよ!もう涙を流さないでください。彼らは安らかに寝ています。彼らはこの地に眠り、この国の子供たちです。」トルコの父アタチュルクも、イスラム教も、愛することの大切さを私たちに教えてくれました。(フェイザーヌル・クル)

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          日本の高校生たちも楽しみにお土産を準備していたのでしょう


●  日本の友人達へ、寛容な心で、友情関係を築くべき我々人間社会は、貪欲で自己中心的な心で、憎悪と復讐の炎で燃え尽くされています。この炎は、過去の様々な出来事を再び眠りから覚ましています。
今日も多くのイスラム諸国で炎が噴きあがっています。本来あるべき姿とはかけ離れ、人々は怒りと憎しみの心を持つようになってしまいました。

 でも、私たちトルコの若者は絶対に負けないし、諦めません。今までもそうであったように、今日も明日も私たちは全世界の若者を兄弟姉妹の関係を築いていきます。テロ行為の一切は、許されないものです。尊い姉妹たちへ、現代社会において兄弟姉妹関係が薄れてきた最もの原因は、自我を第一に考え、あたかも自分の考えが絶対的に正しいと思い込んでしまうことだと思います。自我を捨て、寛容な心と愛情で相手に接すれば、世界は変わるはずです。

 自国だけでなく、もっと世界に目を向ける必要があります。イスラム教の教える通り「破壊的ではなく建設的、隔離的ではなく融合的」にならなければいけません。人間本来の存在意義を忘れず、一致団結しなければなりません。あなた達も同じ気持ちでいることを信じています。  一日も早くサフランボルで会える日を願っています。(エルヴァ・ウルソイ)


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