『世界服飾大図鑑』 ~ ファッションの歴史
高額なファッションブランド品を所有したいとは思わないが、その歴史には興味がある。人間の歴史は衣食住とともにあり、布を縫う「ミシン」の登場は僅か200年前、それ以前の長~い間、どんな服を着て何を食べて何を考えて生きてきたのかということに。
古代では動物の骨針で毛皮を縫うことから始まり、素材も麻、綿、絹、毛・・・テキスタイルと進化し、 世界の女性たちが長い裾を引きずった生活から解放され、参政権を得たのはごく最近の事。 巷の冬外套は老若男女ともにダウンが主流、 あえて、仕立ての良いウールのコートを着てみたいと思うこの頃である。
本著:河出書房新書の「世界服飾大図鑑」は服飾の歴史を楽しく紐解いてくれる。 ページをめくりながら古代から現代までの「衣」とその事情が写真を通して展開される。 こんな本を開いていると心がほんわかと温かくなるような気がする。
以下はそのほんの一コマである。(購入するには高額すぎるので図書館蔵書から拝借:かなり重い)
紀元前14世紀のエジプト:アールデコ時代のファッションはエジプト熱にかかっていた。
ビザンツスタイル: 帝国の勃興はギリシャ、ローマ、中東、東洋のスタイルが融合。
バロック時代: 絢爛,壮麗、濃厚な装飾、豊かな色彩。
ココ・シャネル: 紳士用スタイルを女性用に登用、実用性と着心地の良さを追及。
エドワード8世: 国際的な男性ファッション・リーダー、カジュアルルックを推進。
三宅一生: 芸術と科学を融合させ、ファッションに前衛表現をもたらした。
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