金子兜太の句 ~ 終戦(敗戦)記念日
窓から日の丸が見えた。場所は区立中学校の屋上らしい。今日は終戦記念日だった。 朝刊をめくると俳人「金子兜太」と作家「いとうせいこう」の対談が特集されていた。 つい最近、さいたま市の公民館が九条を詠んだ市民の句を掲載拒否した問題から、新興俳句運動、戦前の俳句弾圧事件のことなどなど・・・・興味深い。現在94歳の氏から、学ぶべきものは多い。
蜥蜴が息をひそめて動かなかったが瞬きをしたら、もういなかった・・・・ 台湾大学構内
★ 死の現場知らぬ政治家得意顔
、イスラエルがガザに対してやっていることも、僕はすぐ東京大空襲のことをを思った。いろんな種類の爆弾が使われて火の海にされて、民間人がやられていく。政治家は、このことを日本の問題として考えてないんですね。
★ 水脈の果て炎天の墓碑を置きて去る
戦争に行って、目の前で手がふっ飛んだり背中に穴が開いて死んでいく連中を見たり、いかついやつがだんだんやせ細って仏様みたいに死んでいくのを見て、いかなる時代でもリベラルな人間でありたいと考えていた自分がいかに甘いかということを痛感した。
自己反省、自己痛打が私にそういう句を作らせたと同時に、その後の生き方を支配した。年とってもその句が抜けません。自分を暖めることができない。それぐらい痛烈な体験でした。今の政治家諸侯は、少なくとも俺のような戦争への自虐を感じないのだろうか。
★ 原爆忌被曝福島よ生きよ
★ 津波のあと老女生きてあり死なぬ
★ 被曝の牛たち水田に立ちて死を待てり
★ 権力に寄り添う構図繰り返し
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「兜太翁と植物男子」なかなかオイシイメニューですね(゚ー゚)
投稿: elma | 2014年8月17日 (日) 17時18分
金子兜太もいとうせいこうも、すごくおもしろいですよね。
今「語る 兜太」を読んでいます。
投稿: こはる | 2014年8月15日 (金) 23時07分