フォト
無料ブログはココログ

« パソコン退院! | トップページ | 名器 『ダヴィドフ』 は今・・・ »

2014年5月12日 (月)

ジャクリーヌ・デユプレのチェロ

ジャクリーヌ・デユプレ(1945-1987)はチェロを弾くために生まれたとデビュー以来絶賛をあびるも、71年多発性能脊髄硬化症に襲われ、活動中止を余儀なくされた。 日本演奏もキャンセル。

ストラデイ・ヴァリウスのチェロ(ダヴィドフ)を抱えての演奏旅行はかなり体力のいることだったであろう。 エルガー(威風堂々で有名な)のチェロソナタは彼女によって息を吹きかけられたと言われ、巨匠、カザルスの感涙を誘ったそうである。

004

 

狂ったように激しくチェロに挑みかかる。身をかがめて弓で猛烈な強打を浴びせ、うしろにのけぞって繰り返しチェロに迫る・・・・小麦色のたてがみが激しく揺らいだ・・・・実物を見たこともないのにコンサートで聴いているような気分。 

夫であるバレンボイムのピアノが邪魔にすら感じる。彼女のチェロだけを聴きたい。 

005

伝記「ジャクリーヌ・デユプレ」青玄社の著者キャロル・イーストンはジャクリーヌの肖像を正確で完全なものにすべく、情報収集に撤し、幼年時代から42歳で生涯を終わるまでの様々な部分に光を当てている。

神童(天才)特有の精神的バランスに欠けていたせいか女学生のように無邪気な面があり、結婚時に夫の宗教であるユダヤ教に迷いもなく改宗、イスラエルでの活躍も多かった。日本での演奏を実現して欲しかった幻のチェリストである。

002

                          (du Pre & Brenboim: ベートーベンチェロソナタ CDジャケット)

         ♪今、彼女のチェロであった名器「ダヴィドフ」は誰が弾いているのだろう・・・♪

« パソコン退院! | トップページ | 名器 『ダヴィドフ』 は今・・・ »

音楽」カテゴリの記事

コメント

あら・・・・そうだったんですか・・・・w(゚o゚)w
手元のヨーヨーマのCD再確認したら、ポスターに古めかしいチェロを弾いております。
ジャッキーの魂が乗り移った「ダヴィドフ」なんですね、きっと。

ダヴィドフ、現在はヨーヨー・マの手にあるようですよ。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ジャクリーヌ・デユプレのチェロ:

« パソコン退院! | トップページ | 名器 『ダヴィドフ』 は今・・・ »

2023年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31