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2014年4月26日 (土)

書を捨てよ! ~ 近い未来のために

訃報を聞くたびに、ソロソロ身軽にならなきゃ・・・と思いながら益々モノに囲まれている。目下、捨てる作業中のこの書籍「筑摩書房の現代日本文学全集」全巻97冊は明治・大正・昭和三代の集大成、愛書家の全集:完璧な筑摩版というふれこみであった。昭和29年~32年間に発行された1冊350円也。

小学生のころ、亡き母が一冊ずつ購入していたものである。定年になったら、読みたいと思っていたらしいけれど、晩年になっていったい何冊を読んだことであろうか?

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文字が小さく薄いのに、6年生の時には『吾輩は猫である』と『小さき者へ』を読んだ記憶がある。(母の狙いは子供に読んでほしかったのかも・・・)

捨てるには忍びないので、古書店に聞いてみても需要がないのでゴミと同類だという。  文字に飢えていた時代は遠い昔。 思い切って捨てようと荷造りを始めたのだが、ページを開けばすでに逝った人たちが批評していたり、顔写真を眺めたり(なぜか当時の作家たちは着物姿で、襟元からラクダシャツが覗いていたりする)。

未練がましく手に取っているとまたもや本棚へ戻しそうになる。天国に母の住所があるのなら届けてあげたいのだが、もはや資源ゴミとして甦ることを期待するしかない。 合掌!

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世の中には骨董愛好家同様、古書愛好家もいるらしい。彼らは妻よりも古書を傍らに置きたいようである。モノに執着することから卒業しておかないとアトで大変な苦労を他者に押し付けることになるのだが、永遠の命を信じているらしくひたすらリュック姿で神保町へ通い続けるのである。

 

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コメント

図書館でも不要なそうです。iPadで読む時代なんでしょうかね┐(´д`)┌ヤレヤレ

全集は売れないようですね。たしかに場所をとります。
図書館なら必要なんでしょうけど。

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