塩野七生の視点 ~ 歴史に学ぶ真のリーダーとは
東京新聞15日朝刊、塩野七生氏の対談記事は二面にわたり塩野節が展開。少しつまんで載せてみました。
説得力を磨け!
強力な敵を味方にする:
国際会議に出た時の論法は日本は特殊であるという一本槍。捕鯨の問題でもクジラを食べるのは日本の文化だと言うだけ。彼らの捕鯨反対の理由はクジラが絶滅するということ。絶滅状態にないということを科学的に示せばよい。
ずっこけた方が面白い:
男は度胸は当たり前。それでいて愛嬌も必要。逆に、いま能力を試されている女たちには度胸が必要。 女は愛嬌なんて亭主や恋人以外には忘れたほうがいい。仕事をするときはとくに。
寄り道しよう:
秀才の多くが疑問を抱く習慣もないままに、ずっときてしまったことが、我が国の二十年間の停滞の原因ではないか。彼らは想定したことの処理は非常にうまい。しかし、想定以外のこととなると不得手。
目先の利益じゃない:
政治は結局はすぐさまのリターンを見込めないことをやる勇気。やるときには説明しなければならない。今は損になるかもれしないけれども何故にやるかと。しかし日本の政治家にはその情熱と言葉がない人が多すぎる。
継続は力なり。「ローマ人のものがたり」も十五年で書くと言ったら誰も信じなかった。でも、書き続けたんです。始めたら終わりまで行かないと、始めた意味さえもなくなってしまうから。
ローマ人の物語:
なぜ国が長く続いたのか。 それは徹底的に持てる力を活用したから。経済力は、人間にしてみれば体力、これが衰えると気力も劣化する。
氏は死ぬまでにもう一冊書きたいそうである。三部構成だからあと五年は生きなくてはと。その原動力は「葡萄酒」であるらしい。 こちらも[日本酒」を飲んで少し頑張ってみようか・・・ナンテ。
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