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2014年2月 9日 (日)

『知ることより考えること』 ~ 池田晶子 (新潮社)

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哲学者、池田晶子が逝ってもう7年。

パソコン・携帯無用、原稿はコクヨの原稿用紙に手書き、世辞に疎いと自称しつつ、エキセントリックな社会時評を展開していた慶応ガールの美人哲学者。

彼女の言葉は時に、痛々しいほどの純粋さを感じさせる。

「14歳からの哲学」では、哲学とは何かを解りやすく解説し、若い読者層のハートを捉えた。 彼女によって「哲学」という得体の知れない学問が、掌サイズになったような気がする。

 

本書の「悪いものは悪い」より抜粋

エイジングはおいしいぞ

「アンチエイジング」とは言うまでもなく、「抗加齢」である。 その思想も読んで字の如く、加齢すること老いることの拒否である。加齢することと老いることが、そこでは半価値、価値ではないと、みなされているのである。

しかし、生きるとは「すなわち」、老いることなのである。我々はこの世に生まれ落ちた瞬間から、確実に老い始めているのである。十代の思春期も、20代の青春も、この老いゆく過程としての人生の通過点であり、この逆はありえない。老いるということは人生を生きるというそのものなのである。 

ゆえに、老いることの拒否とは、人生を生きることそのものの拒否である。若さをのみ人生の価値とし、老いを半価値として拒否する人は、人生の価値を得ようとして、じつは人生それ自体の価値を、まるごと失っているのである・・・・

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読書の時間」カテゴリの記事

コメント

考えない人たちがいかに多いかということです。
都民のレベル、国民のレベルはこんなものなんでしょう。
もはや、うつ病を併発しそう・・・いや、してます。
とっても機嫌がワルイです。

表題には関係なくて申し訳ありません。
都知事選、低投票率が残念でしたね。いくら大雪でも都民のみなさんにはもっと投票してもらいたかったです。
脱原発は大きな争点だったし、今後もそうであると思っていますよ

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