『月夜のチャトラパトラ』 ~ 新藤悦子 (講談社)
著者は若い日に、カッパドキアの田舎で絨毯を織る経験をし、トルコにちなんだ作品が数多く出版されている。 この作品も舞台がカッパドキアの洞窟での生活で、幻想的であるばかりではなくトルコ最大の観光地であるカッパドキアの生活習慣も垣間見ることができる。 チャトラパトラは洞窟にすむこびとたちのこと(トルコ語ではでたらめにしゃべるの意)。子供向けというよりは大人も楽しめるファンタジーである。
是非、スタジオ・ジブリで映画化したらよいのにと陰ながら思っているのだが
昨年秋、トルコ語にも翻訳され、イスタンブルでのブックフェアでも紹介された。トルコ語題名は「カッパドキアのチャトラパトラたち」となっている。
TVでインタビューを受ける著者の新藤悦子さん 翻訳は紫式部日記を訳されたEsin Esenさん、目下「細雪」に取り組んでいるとか・・・
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