ドキュメンタリー映画 『標的の村』 ~ 沖縄のベトナム村
沖縄に米軍基地の存在は誰でも知っている。しかし、その実情をどこまで知らされているだろうか?これは日本のニュースから黙殺されたドキュメント=知らなかった沖縄である。
監督は三上智恵さん:最近、この世代の女性の活躍がめざましい。
ポレポレ東中野で上映中: 写真は映画の公式サイトより
沖縄本島北部豊かな自然に囲まれた山村(高江)に死亡事故多発するオスプレイの着帯建設に抗議し座り込んだ住民を国は『通行妨害』で訴えた。 反対運動を委縮させるSLAPP裁判。
SLAPP裁判: Strategic Against Public Participation (国策に反対する住民を国が訴える。力のある団体が声を上げた個人を訴える弾圧。恫喝目的の裁判をアメリカではSLAPP裁判と呼び、多くの州で禁じられている)
人口160人の高江集落は米軍のジャングル訓練場に囲まれている。わがもの顔で飛び回り、低空で旋回する米軍ヘリ。自分たちは「標的」なのかと憤る住民たちに、かってベトナム戦争時に造られたベトナム村の記憶がよみがえる。
ベトナム村: (1960年代、ベトナム戦を想定して沖縄の演習場内に造られた村。農村に潜むゲリラ兵士を見つけ出して確保する襲撃訓練が行われ、高江の住民が南ベトナム人の役をさせられていた)
那覇防衛施設局員は「米軍の運用に関しては、日本側は関知できない」と一方的な工事の通告がされ、建設現場での座り込みが始まった。
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