ひばりの軍歌 ~ 『祈り』
友人宅での暑気払いで、主が「美空ひばりの軍歌」聴いてみる?というので頷いた。これは「反戦歌」だよと言いながらCDをセット、子供のころ耳にしたメロデイーが流れ始めた。
♪勝って来るぞと勇ましく・・・こころおきなく祖国のため・・・恩賜の煙草いただいて明日は死ぬぞと決めた夜は・・・若い血潮の予科練の七つボタンはサクラに錨・・・♪
好き嫌いは別にして、この国民的歌手はプレスリーやシナトラに匹敵するほどの歌唱力!
歌詞カードを手にしながら聴いていると士気を高めるべく作られたはずが『深い哀しみ』を物語る歌であることに気づかされる。
特攻隊生き残り組である知人の夫君は「チェリークラブ」という同期会を作り、テニスにゴルフに・・・足しげく通っていたそうである。昨年亡くなった我が叔父も戦友会に出席することを楽しみにしていたようだ。同志の絆というものだろうか・・・名誉の戦死を覚悟した青年たちも今や80歳を過ぎている。
戦争を知らない子供であった、この方はどんな軍歌を目論んでいるのだろう・・・
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