『5・31・福島の叫び』 ~ 日比谷野外音楽堂
梅雨の晴れ間の日比谷公園は若葉が美しい。「福島原発告訴団」が結成されて1年、事故の厳正な捜査と起訴を求める集会には1000人が集合。野外音楽堂はまだまだ余席あり、もはやニュース性はないのかマスコミクルーの姿も見えない。
事故から2年、状況はさらに過酷。止まらない放射能の放出、たまり続ける汚染水、深刻な労働者被曝、行き場のない除染による廃棄物、被曝地にすまざるを得ない人々、子供たちの甲状腺ののう胞や結節、ガン、進まない賠償、支援策の外に置かれる自力避難者、さらに引き裂かれていく人々のつながり・・・原発事故が引き起こした被害の膨大さに私たちは、立ち尽くすばかりです。
このままでは、被害者が救われることも、二度と同じ過ちを繰り返さないことも、新しい価値観の世界を創ることもできません。その中で、この告訴の意味は深いと思います。この事故の加害者がその責任を問われるまで、私たちは出来うる限りの最前を尽くしましょう。
右側に登場したのは放置されて餓死した牛が亡霊になった『牛女』。おそらく官邸に出没して安部総理が怖がっているユ-レイか?
我が身に起こらないことは他人事、デモでも集会でもやりたい人はやればいい・・・と思っている人たちが圧倒的に多いような気がする。参加しなくても現実に起きている国家の大罪に想いを馳せて考えてほしいものです。 相変わらず、若者の姿は見えない。日本の未来が見えない・・・・・。
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