今、トルコで
イスタンブルで最も有名なタクシム広場の裏にあるゲズイ公園ではショッピングセンターを建設するために公園がつぶされ、木が伐採されていることに対する座り込みデモに対し、政府側が放水・催涙・唐辛子爆弾などで反撃。それを機に大規模な反政府デモに膨れ上がっていることは日本の新聞でも報道されたばかり。
本日、イスタンブル在住の友人からホットな情報が届いた。
座り込みは5/27に始まり、5/30までの3日間は普通のデモで何も危険なことはなかったので、すぐそばでコンサートがあったりと通常通りだった。5/31に急激に状況は悪化し、週末は日本人校も、その他の各種イベントも中止または延期。それでも土曜日には収束の方向に向かい、日曜から日常に近い状況までもどりつつあるが、地域的にはまだ反対運動が続いている。
スタジアム新築のため倒壊が決定したベシクタシュ・サッカー場付近の工事用社労をデモ隊が入手、警察の暴動介入用車両に襲い掛かったというのが、今日のニュースになっていた。 抗議運動はもはや樹木伐採やショッピングセンター建設に対するものではくなっている。
エルドアン首相は、最近、高い支持率を背景に国民の意図を無視して暴走傾向を顕著にしつつあったため、公園は起爆剤になったのだと思う。 トルコの国酒は「ラク」というアニス種である。10時以降の酒類販売禁止モスクに入るときは非ムスリムもスカーフを巻く、タクシムのアタチュルク(初代大統領)文化センターを潰してオペラハウスとモスクを作るなどなど・・・・行き過ぎ政策に人々がつていけなくなってきていた。
参加者には多くの学生(高校生や大学生)や先生、大学教授らも加わっている。全体的には反政府デモで、暴力の言い訳を見つけたストレスのたまった人たちが乱入しているのも事実だと思う。この問題の完全な終結のためには、現政府が行き過ぎを改め、国民の意思を尊重する姿勢を示すことが重要かと思う。オリンピックとかいろいろ盛り上がっている時期だったので本当に残念。
オリンピックしか念頭にない都知事はチャンス到来とばかり、ほくそえんでいるのかもしれないけれど、一刻も早い平和的解決を祈るばかり・・・・。
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