檻の中の自由 ~ イスタンブルの猫たち
猫を預かって以来、猫に親しみを覚え、猫に出会うといつも質問を投げかけることに。お前はどこで生まれたのか、親は誰なのかと・・・猫たちは「ほっといてくれ!」と言いたげにのうのうと歩いている。 トルコでは餌を与えて面倒みている人がたくさんいる。飼い主かと思うと、「街の猫だよ」という。去勢をしないで餌を与えるだけだからどんどん増え続け、世代交代も著しい。
街角のゴミ箱にゴミを入れると中から猫が飛び出してビックリ!時にはゴミ箱の中に猫の亡骸が捨てられていることもある。 日本のように保健所が来てくれないのだ。生きている猫には限りなく親切だけれど、死んだ猫は魂の抜けた物体として扱われるらしい。これは宗教的な見解なのかも知れないのだが、誰も答えてくれない。
オヤ、何しに来たの?と言いたげな顔
クロベエとかクロスケとか呼んでみるのだが、檻の中からじっとこちらを見つめたまま
タマさんと呼んだら目を細めて、満足そう
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