日本人は忘れるのが得意なのか?
3月3日の東京新聞のトップは『ドナルド・キーンの東京下町日記』、日本への愛、日本人への尊敬の念は変わらないが、震災後の日本には少しがっかりさせられている、という。
「方丈記」や「源氏物語」などを除けば文学作品に天災はでてこない。悲惨な記憶は残したくないからなのか? 「過去を忘れる」のは未来志向の知恵ではあるが仮設住宅の被災者も原発事故の避難者もそのまま、震災は現在進行形なのだ。
被災地の復興予算が「復興とは無関係の事業に流用されていた」。官庁の役人たちは震災を忘れてしまったのだろうか?被災者の冷静な行動で大きく上がった日本の国際イメージが、傷ついてしまった。
「原発は安全」とだましてきた。ウソがばれたのに、まだ事故の検証も終わらぬまま本格的な再稼働に向けて動き出した。 「2030年代に原発稼働ゼロ」も揺らいでいる。東京では夜の明るさが震災前に戻っている、原発に頼らないための節電はどうなってしまったのか?
日本の有力な財政界人に復興に直接、手を貸している人がどれほどいるだろうか?
耳の痛い話だがまったくその通りで否定することができない。事実、原発の話をすると、またその話・・・とそっぽ向く人たちの方が圧倒的に多い。放射能に関しては「我が家の水は濾過してるから大丈夫!」という主婦層も。スーパーには検査して安全なものが売られているハズ!考えても仕方がない!
大和民族にはみんなで歩けば怖くない=思考停止型DNAが太古から潜在しているのかも知れない。しかし、天災と違って放射能は人間が創造した手ごわい魔物であることを改めて認識したい。
3月19日:フクシマ第一停電!なんと公表は3時間後! ずっと停電になったら.....どうなるの? ネズミに責任転化しないで!
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