詩人たちのベンチ ~ 秋のヘイベリ島(Heybeliada)
ヘイベリ島の船着場近くにはクリーム色のベンチが海に向って並んでいる。後ろの写真は何の広告なのだろう、と近づいてみて驚いた。 何とそれはトルコを代表する近代詩人たちの顔写真ではないか・・・・イスタンブル文化がまぶしく輝いた瞬間だった。
N.HiKMET: ナズイム・ヒクメット(1902-1963)はトルコの進歩的文学運動のリーダーであった。 ロシアに亡命しつつ、イスタンブルに想いをよせた詩を沢山遺している。 ヒロシマを嘆いた詩「死んだ少女」「雲が人間を殺さないように」「日本の漁夫」は日本語にも翻訳されている。
詩が書かれた背もたれで、夏にはいろんなカップルたちが日没を眺めなが語らうのだ・・・・・これぞ、イスタンブルの醍醐味である。
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