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2012年10月

2012年10月31日 (水)

『15才』 ~ カフカ少年とアンネ

大人と子供の間で、大人になりたい焦りとその不安におののいていた時間を誰もが通過してきたことなのに、大人になるとすっかり忘れてしまっている。現代の15歳は『お受験』という儀式をクリアすることで自分の心を覗く暇も無いのかもしれない。 しかし、それなりに「心」は動いていてエネルギーの発散する吐け口を求めているのではないかと思う。 これはたとえ、偉大なママゴンでも助けられない。自分で助かるしかないという非情をくぐり抜けるしかないのだ。

カフカ少年に親近感を覚え、アンネの赤裸々な告白に感動するのはそこに通過してきた自分自身を発見するからなのだろう。

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書店に山積みになっていた村上文学を横目に、手に取ることはなかった(実はベストセラーコンプレックス)。 ごく最近になって、読書好きの友人から勧められて読んだ作品である。文章の上手さに敬服。

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「ユダヤ人」て何だろう?という疑問を抱いたのが「アンネの日記」を読んだ頃である。その疑問は未だに完全には解けないのだが、アンネの感受性が熱く伝わった感動を忘れられない。

2012年10月28日 (日)

花の名前

法要で久しぶりに母の実家へ、入り口に咲き乱れていた紫の花の名前は誰も知らない。 子供の頃、この場所には「ダリア」が咲いていた記憶がある。 グミの木も無くなって、路傍にはセイタカアワダチソウが延々と咲いていた。 人の名前も花の名前も余程の興味がない限り覚えられない。 鶏頭の類で「セロシア」というらしい。

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近所の花屋で風船蔓かと思いきや、「風船唐綿フウセントウワタ」という植物。風船に髭が生えたような、破裂して何やら羽根の生えた黒いゴマのような種が出てきた。これが風に乗ってアチコチに散らばって繁栄するのだろう・・・・そして、生態系も変化する。

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2012年10月23日 (火)

♪ 眠れる音楽 ♪ ~ バッハ

 寝よう寝よう・・・と思えば思うほど眠れない。 2時3時・・・・4時5時と遂に朝になる。 ならば、翌日は眠れるか?と素人は思うのだが、そうはいかない。こんな状態が1ヶ月以上も続くと心が壊れてくる。勿論、睡眠剤を服用しても収まらない。『不眠症』に襲われるのは恐怖である。

気を紛らわすために♪をと思うのだが、ベートーヴェンのシンフォニーなどはもってのほか、優しいはずのモーツアルトもダメ、ショパンのピアノは神経に突き刺さる感じ。 唯一、許せた音楽は若い頃には全く興味のなかった『バッハ』だった。

さすがに眠れぬ夜のために作られたという「ゴールドベルグ変奏曲」はすんなりと受け入れることができた。以来、バッハは不眠症の神様になった。

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特に、ジャズアレンジのCD 「The Chess Game」はジョン・ルイスのピアノとミリヤナ・ルイスのチェンバロが交互に追いかけ合って、まるでチェスゲームをしているかのように心地よい。 不眠を感じたときはしがみつくことにしているお守りのような名曲である。

2012年10月20日 (土)

『蝶』のアート

 3年前のアタチュルク空港(イスタンブル)の出発ロビーには動かない蝶がたくさん展示されていた。 全てホンモノ! まるで絵の具でスプレイしたかのように美しい!

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  この蝶の幼虫たちはどんな色をしていて、何を食べるのだろう・・・・・・・

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残念ながら、素人にはガラスの反射がどうしても消せなかった。 ガラスにレンズを近づければ全体が写せないなどと文句は言わない。そもそもこれは、「蝶のように快適なフライトを!」というメッセージなのだろうから見るだけで満足しなければならない・・・仕方なくミニカメラをバックに収めた。 これらの蝶の幼虫たちに会ってみたいものです。

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2012年10月16日 (火)

『さをり織り』 創始者 ~ 城みさを さん

Jomisao  『 さをり織り』との出会いは1999年のトルコ・マルマラ地震のボランテイア会場に遡る。そこで何度となく耳にした「さおり」という言葉が気になった。ナントカさおりさんとか言う人が発明した特殊な織物なのだろうと思っていた。

実は「差を織る」という意味の「さをり」だった。創始者は現在、99歳の城みさをさん。 57歳にして織物をはじめ、より簡単に誰にでも使える織り機を改良し、進化させ続け、老いも若きも障害者も健常者も織れる「さをり」を導いてきた方。 誰にでも失敗なく織れる「さをり」の素晴らしさは今や日本中にさをり仲間が、そして世界にも広がっている。                             ホームページはこちら→ http://www.saori.co.jp/index.html

   大阪「さをりの森」でさをりの日々を過ごされている。

                 城みさを さんの 『4つのねがい』

                    1)機会と人間の違いを考える

                  1)思い切って冒険をしよう

                  1)キラキラ輝く目をもとう

                  1)グループのみんなで学ぼう

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                仲間が創作した「みさをさん人形」

 

2012年10月10日 (水)

『パセリ泥棒』 見いつけたア

急に涼しくなって花壇の植物も世代交代。 茄子やハーヴを片付けていると何と植えたばかりの『パセリ』を盗んでいる奴がいる! まさかスズメがパセリを?ここまで総なめされると隠れるわけにもいかず、遂に発見!同色をした生き物が隠れるように固まっていたのだ。 

割り箸で突いたら動き出した、ポイする前に記念撮影。 パセリの栄養をたっぷり吸収して一体何に豹変するのやら・・・・・保護色って神様がお創りになったのですねエ。

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★ 泥棒さんの名前は「キアゲハ」! 

こんな『蝶』に成長するのですね。パセリが好物なので、幼虫観察にはパセリを与えるそうです。 幼虫のころからド派手な縞模様、マンションの庭へポイしたけれど、今頃何食べてるかなア?  チョット気になる・・・・・

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2012年10月 3日 (水)

元祖 『喫茶店』はイスタンブル発

カフェ(喫茶店)の歴史を遡ると、どうやらシルクロードの終着点であるイスタンブルが発祥地らしい。 世界のあちらこちらから香辛料などが集まって、ヨーロッパへ流れていった。 そこでジェノヴァ人、ベニスの商人達が商談をする場所がカフェということになった。

モチロン国際的な都市であったイスタンブルには酒もあっただろうが、アフリカのモカなどから運んできた珈琲豆を挽いて煮出して提供することになった。 トルコ珈琲といえば、今でもそれが主流だが、イタリアではエスプレッソに成長。 

ヨーロッパで始めてのカフェはベニス。やはり商人達が取引をするために利用されたという古いカフェがサンマルコ広場に現存(今では観光客で溢れている)。 

時が流れて日本にも庶民向け『純喫茶』などが上陸。今や世界のブランドカフェが街角に出現、何故『純』がついたかって?そういえば『音楽喫茶」』とか『うたごえ喫茶』とういのもありましたね。

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 ここまで本格的に古式豊かに出してくれるところもめづらしい。 普通はソーサー付きのデミタスカップなのだが、砂糖を入れて煮出すのでスプーンも不要。  

注文するときは先ず、砂糖の量を聞かれるので砂糖ナシか中ぐらいか砂糖入りかを選択する。砂糖抜きで美味しいチョコのひとかけらと一緒が美味しいと思う。

上澄みが落ちてからゆっくり時間をかけチビチビ飲み、商談がまとまった頃には珈琲の塊が地図のようにカップの底に・・・それを占うのが珈琲占いで、殆どが遊びだが、中には当たる占い師として商売をしている人もいる。 

このコーヒーはせっかちな日本人には極めて評判が悪い。ザラザラして豆粕を飲んでるみたいだという。そのために、お口直しの『水』が必ず添えられているのだが。

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