古い絵はがき ~ はじめての巴里
1971年3月 巴里の街は冷たかった!
はじめての外国、はじめての巴里、雪が降っていた。1ドル\360.-の時代、フランス語ができないということで、切手を買うために入った郵便局のオバサンに怒鳴られ、リュック一つの貧乏旅行者には冷たい街だった。カフェに入って暖をとりながらの見物はコストがかかる、夕食は若者の集うカルチェラタンの安いベトナム料理。
サルトルやヴォーヴォアールのムードを味わうべくサンジェルマン・デ・プレ界隈を寒さで震えながら歩いた。文房具屋に入ったら、ステキなものが沢山!欲しいけれど予算が無い、かろうじて絵葉書を2枚買った。 「金持ち父さんと貧乏父さんの握手」、格差社会をなくそう!PR? これは今思うとヤラセの写真なのだが、何故か新鮮に感じたのだ。 若かった・・・
Photo by Albert Monier (1959)
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