サラダ記念日から25年 ~ 俵万智の選択
友人から歌人・俵万智の近況を伝える記事が届いた。
バブル最盛期、「サラダ記念日」で名を轟かせ、時代の空気を感性豊かに詠む新しい歌人の登場。 その丸顔の可愛い少女は一児の母になり、震災に遭い、現在は沖縄に住んでいるという。
★ 大きければいよいよ豊かなる気分東急ハンズの買い物袋
子どもを土の庭でのびのび育てたいと居を仙台へ
★ だだ茶豆、笹かまなども並びおり仙台の子のおままごとには
3.11の震災に遭って
★ 電気なく水なくガスなき今日を子はお菓子食べ放題と喜ぶ
原発のため仙台を離れる決心を・・・「行ける人はいいね」の批判を浴びながら・・・この歌には涙
★ 子を連れて西へ西へと逃げてゆく愚かな母と言うならば言え
石垣に長期滞在を決意
★ ダンボールから衣装ケースに移すとき「定住」という言葉を思う
事故直後の政府のごまかしに
★ まだ恋も知らぬ我が子と思うとき「直ちには」とは意味なき言葉
この国はどこへ行こうとしているのか 2月24日毎日新聞夕刊
過剰なまでの「便利」の追求
便利は快適だし楽しいし、別にそれを否定するつもりはありません。でも、便利の先に何があるのか、それをどんどん研ぎ澄ませていったところに広がる空気は、それほど幸せでもなかったのかなあって。
その便利の象徴が電気だったような気がします。今、私たちはそのしっぺ返しをうけているんじゃないかと・・・・・でも人間ってキリがないんですよね。
と語る俵万智さん、母として女性として日本人として、これからも心に響く歌を詠み続けてほしいと思います。
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