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2012年2月

2012年2月29日 (水)

署名したヒトはサル?

原子力に関する都民投票条例の制定を求め、必要とされる数を超える25万人以上の東京都民が署名しました。この署名は住民票のある区市町村単位で生年月日も明記するという厳格さを伴うため、署名活動は大変なエネルギーを要するものでした。

それを受けて都知事は署名した都民を目をパチパチさせながらサルと呼んだのです。
侮辱という手段に訴え、エネルギーの未来を選択する市民の法的権利の受け入れを拒否しようとしているようです。

大阪市も市民投票条例の制定を請求するのに必要な署名を集めました。日本の世論はクリーンエネルギーの未来へとシフトしつつあり、今、日本中から投票の実施を求め声を上げれば、相手も私たちを黙らせることはできないと思うのですが、 ヒトはヒトでも太陽族科のヒト、この世に及んでまだ原発にしがみついている学習能力の無いサル以下のヒトにサル呼ばわりされたくないものです。知事もヒトならば、先ずサルでもできる反省をすべきでしょう。

そのヒトを選択したのも都民なので、民衆はどこへ流れるのか分かりません。

動く映像はコチラ→ http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-1505.html

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「事なかれ主義」「皆で渡れば怖くない」「足並み揃えて」「出る釘は打たれる」「本音と建前」等々、このサルたちはこれらの慣習を長きに渡り、教えてきたのかもしれません。そんな中でグローバル化なるものが横行するともう、ただただ息切れがするばかりです。

2012年2月25日 (土)

ポーランドの詩人 ~ シンヴォルスカ

Szymb1996年度ノーベル文学賞受賞者、ポーランドの詩人、ヴィスワァヴァ・シンヴォルスカ (1923~2012)が2月1日、肺がんにより死去という記事が目に留まった。 彼女の詩は読んだことも、名前の記憶すらなかったが、88年という歳月を過酷な歴史の中で過ごしたポーランドの詩人、ということだけでも深いため息が出る。 作品群は詩歌のモーツアルト、深刻な主題にユーモアを持って取り組むなどと評されている。 早速その1冊、工藤幸雄訳「橋の上の人たち」を開いてみることに。   出版社は書肆山田

たばこを指から離さない愛煙家だったそうであるが、そのエレガントな風貌にしばし見とれてしまった。 (写真はノーベル賞受賞記念切手)

タイトルの「橋の上の人たち」は歌川広重「名所江戸百景」の「大はしあたけの夕立」に基づいているという興味深い作品。

他に21作品が集められている。時代の子ども/世紀のたそがれ/ヒットラーの最初の写真/偉人の家/埋葬式/方舟へ/拷問/可能性/われらが祖先の短な一生/死者たちとの謀議/奇跡の青空市/一粒の砂粒のある光景/拷問/始められた説話・・・・ポーランドの現実が星のように散りばめられている。 

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 橋の上の人たち

 ・・・・ ヒロシゲ・ウタガワとか名乗る反逆者の力量によって(その人も遠い昔に去るべくして去ったが)時間は躓き倒れたのだ。

あるいはこれも単に無意味な戯れか、たかだか二、三の銀河系に亙る規模のいたずらなのかも そのどれにせよ念のため 蛇足を足せば、次のようになる -ー

以前からここでは絵にほれ込んで 高く評価し、このちっぽけな絵に 後代まで感嘆し、感動すべきだとされてきた。

それだけだは満足しない人たちもいる。 彼らは耳に雨脚の音さえ聞き取り 肩や背に滲み入る滴の冷たさを覚え 橋と人々を眺めて そこに自らの姿を見るように思い 行き着く先のないこの駆け足の 終わりのない道を、いついつまでもと そしてその思い上がりのなかで思い込む これがそのままの現実であると・・・・ 

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2012年2月21日 (火)

「虞美人草」の首が折れて・・・・

芥子の花は茎が真っ直ぐで、モジャモジャの固い蕾が突然はじけるように開花する。

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それが楽しくてつい買ってしまうのですが、透明のガラス器に長~い首を見つめていたいのに・・・・咲くと同時に首がコクンと折れてしまう。 それでお隣の金魚鉢に折れた花を浮かべたら、餌入らずの金魚が文句を言うのです。

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 いくら酸素不要のボク達だってさ、上から覆われたら気分が悪いよ、高慢なグ美人草め!・・・・ などとわめくのです。

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             気持ちはわかるので元にもどしてあげることに

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           漱石の中の藤尾さんもこんなイメージだったのか・・

2012年2月16日 (木)

アルザスの双子ちゃん

ピンクの服を着て、同じ顔をしたカワイコちゃんたちがドア越しに手を振っていた。初夏のアルザスはまだまだ肌寒いけれど、名物の「コウノトリ」は巣を作り、「アルザスワイン街道」のツアー客が訪れ、お土産品店が賑わっていた。

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フランスなのにドイツ語を話している、これは『ドイツ語方言のアルザス語』そして『ドイツ訛りのフランス語』。 17世紀以来戦争の度にこの地方はフランスとドイツを行き来している。 現在はフランス北東部の街、ドイツとスイスが隣接する「原発の街」でもある。フランス最古のフェッセンハイム原発は1977年稼動開始、日本同様、村には立派な箱物が建てられ村は豊かになったそうだ。ドイツ・スイス側の反対で現在稼動を中止しているが、サルコジ大統領は「職員の雇用を犠牲にすることになる」などと閉鎖することに断固反対しているのだ。

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フランスでも地震や洪水の起きやすい地域で、650年前の大地震では、近くのバーゼル市が壊滅した歴史もあり、環境団体や地元自治体が閉鎖を求めている。 双子ちゃんやコウノトリがヨーソやセシウムに怯えることのないように・・・・原発大好きのサルコジおじさんは放射能のお勉強しているのかなア・・・・・怪しい!

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2012年2月 9日 (木)

山奥のレストラン ~ 「シェノワ」 胡桃の家

西武秩父線『高麗』駅から車で15分、山奥の小高い丘に何やら宮沢賢治の童話の世界を思わせる建物が見える。煙突から煙が出ていると言うことは営業しているということか? ドアを開けると山猫のようなオジサンが出てきた。他に客はいないようだ。

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シェノワ(Shez Noix)と言うからには、フランス料理それも田舎風の煮込み料理とかが出てくるのだろう、とメニューを見れば、何と「カレー」と「ハンバーグ」の二品だけ。 たまにはハンバーグを食べてみることに・・・・鉄板にアツアツの大きなハンバーグと野菜の付け合せがドンと登場。美味しかった!

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 豆電球がチカチカと消えたり点いたり、趣はあるのだけど漏電しないのだろうか

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                     地下には井戸も・・・

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             ストーヴの暖かさが吹き抜けの二階まで届く

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レンガを積み上げた二階家には見晴らしの良いバルコニー、地下に穴を掘って作ったというワインセラー、トイレは50年前のヨーロッパ風・・・・・この遊び心満載の家は20年前にケーキ職人だったというオジサン自ら作り上げたのだとか。本を片手に1日のんびり過ごせそうなオモシロイレストラン、残念ながら車なしでは行かれない。

            さいたま県日高市清流113-1 (042-982-2459)

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2012年2月 5日 (日)

「トポフィリア九州力の原像へ」 ~ 今岡昌子写真展

Imaoka_3 銀座ニコンサロンで今岡昌子さんの写真展が開催されている。 数年前から熊本に居を移して活動している彼女の作品を観るのははじめて。 以前はトルコ、バングラデイシュ、アフガニスタン、パキスタンなどの被災地で情緒ある女性の眼を感じさせる写真が印象的であったが今回は何か哲学的なものを感じた。一皮も二皮もむけて変化しつつ何事もプロの世界は限りなく厳しさを伴うものなのだろう・・・益々の活躍を期待したい。             

2012・2・1~2・14 Ginza NikonSalon

アジア大陸に接する文明の十字路、古くからさまざまな人や物が往来する九州。
現代日本に息づく普遍的な日常の源流に着目し、個々の知と技の集約による地域力をたどるとき、作者が感じたのは人々の心に宿る土地への愛情「トポフィリア」であった。
新しいもの(わさもん)、多様性を受け入れつつ、大切なものを頑なに守る(もっこす)精神。グローバル化が加速する時代、日本の光を牽引する力の原像に迫る。カラー・モノクロ約50点。
(写真展情報より)

Rebirth_dms

     2003年「re-birth ガレキの隣のオンナたち」写真展の案内状

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