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2012年1月

2012年1月29日 (日)

アラン・レネの新作 ~ 「風にそよぐ草」

340612_02_01_03_3 フランスの映画監督、アラン・レネの新作が日本上陸したというので岩波ホールへ駆け込んだ。  

『去年マリエンバードで』『24時間の情事(ヒロシマ・モナムール』『夜と霧』・・・・ヌーベルバーグの先駆者として活躍していた時代の作品を想い浮かべる。

Photo

1922年の生まれだからもう89歳。最後の作品かもしれない、作品はどんな風に変化したのだろうか・・・、多少精彩が衰えても我慢しよう・・・と覚悟を決めてスクリーンに向かった。

原題はLesHerbes fulles「雑草」Wildgrass_3

映像のイントロはコンクリートを割って伸びている雑草が映し出される。 これが滑走路の割れ目に生えている雑草であることが徐々に分かってくる。

足に問題がある(実は外反母趾?)という女主人公が靴を選ぶシーンはカラフルな靴と足の映像が美しいが、顔が見えない。 靴屋を出た瞬間、彼女の黄色いショルダーバックがひったくられる。それでも、彼女のモジャモジャ頭の後姿だけが映し出され、観客はどんな顔なのか早くみたいとあせるミステリアスなムード。

赤や黄がアクセントの映像の連続、どこを切り取っても一枚の『絵』になる。十分レネらしさを堪能させてくれるが、老いらくの恋 = 最後の恋として完結するには余りにももったいない。まだまだ新しい作品を期待したいという思いを抱きながら氷雨の神保町を後にした。

2012年1月26日 (木)

日向ぼこ

神奈川県のとあるお寺、敷地内にはペットの供養塔も建っていた。 捨てられたのだろうか? 猫たちが陽だまりでくつろいでいた。 栄養状態も良さそうだから寺で保護しているのか、それとも「有料ペット苑」なのか・・・・

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      お腹も空いていないし、こんなときがシアワセというものさ!

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            一応オレがボス様のつもりなんだけど・・・

2012年1月24日 (火)

なにを食べればいいの? ~ ママたちの悩み

日本は放射能とともに生きることになってしまった。行政は「直ちに影響は無い・大丈夫」宣言をし、暫定基準値を高く設定したが、疑わしい。 小さい子供を持つお母さん達はどうしたらいのかオロオロするばかり。そんな疑問に答えるべく3月18日、たんぽぽ舎http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=202 では日本有機農業研究会理事の安田節子氏による「放射能汚染と対策」についての講座が開催された。夕方という時間帯もあり、聴講者は20名ほどであったが、市議や給食に携わっている方の活発な質疑応答がなされた。 以下はそのレジメから抜粋したものである。

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                        写真は撮影許可済)

ドイツ放射線防護教会では暫定基準値は安全性を示すものではなく非常時の我慢値であるとしている。 厚労省は本年4月より暫定値を改良予定ではあるが、コメ・牛肉は10月まで、大豆は来年1月まで先送り。 体内被曝は94%が食べもの、5%が飲み物、1%が空気からになるらしい。

★ 食生活のキーポイント ★

取り込みを防ぐ 

汚染の無い地域のもの・高ミネラル食で取り込みしにくい栄養状態をめざす。ストロンチウム90はカルシウムと、セシウム137はカリウムと構造がにているため吸収放射性元素に似た性質の必須ミネラル全般をしっかりとる。マゴワヤサシイメ・マ・カメ・サイ・カナ・イタケ・モ)。 カリウムを摂取していると消失半減期は半分に短縮(ラット実験)。

放射性物質除去

セシウム・ストロンチウムは水溶性=水分が出る調理法である程度除去できる。コメは精米し、水でとぐ。野菜は水洗いし、葉物はゆがく。酢による洗浄も効果あり。

乳・乳製品は乳清(ホエー)に91%、チーズに7%、バターに1%移行するのでホエーの乳幼児用食品への一時的な利用制限が必要。

排泄をうながす = 生味噌などの発酵食品、玄米、ペクチンの多い果物などで排泄。

水産物のチェックポイント

1)大型魚・魚食性の魚= 約半年~1年後に濃縮のピーク

2)海底定着性の魚介類・水産物・海藻など、海底でもホットスポット、長期間注意必要

3)回遊魚= カツオ、マグロ、サンマ、サバ、アジ、イワシなど。漁獲海域表示必要

4)淡水魚の汚染= アユ・マス・ヤマメ・ワカサギなど、セシウム・ストロンチウムが深刻

5)はらわたごと食べる小魚 = コウナゴ・シラスなど

放射性核種は害して魚の内臓に集まる。贓物を除くと大幅に線量が減少する。

対応策は徹底した測定とベクレル値の表示

自治体の検査頻度、対象産品の数が不十分 = 高汚染品が流通する市民の懸念

スーパー大手の自主検査 = 消費者の権利を発揮する

市民放射能測定所の拡大 = 明治粉ミルクの数値を検出したのも市民測定所

★ とるべき対策 ★

  • 汚染農地での生産、汚染海域での操業禁止と生産者への万全の保障
  • 入市前全品(ロット)測定=集荷場で、水揚げ港で、と畜場で
  • 許容レベルは一桁 ベクレル数値表示で市場へ
  • 二桁以上の汚染食品はすべて東電に市場価格で買取させ、損害賠償させる
  • 自治体は学校区単位で食品汚染計測できる測定器の配備を敷く
  • 学校給食、保育園給食などの食材について
  •  1)非汚染地域のものを優先使用  
  •  2)グレーゾーンの食材は全量計測 (松本市・札幌市などは給食全検査実施)
  • 自治体の計測器配備 = 全てに優先させ、費用は東電に賠償請求
  • PPS (特定規模電気事業者)の電力購入と原発によらない電気へ移行

                全原発を廃炉に!

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確かに、これは正論なのですが、国も企業も責任をとろうとはしない構え、ならばどうすればいいのか? 内部被曝をしながら乳がん・白血病などになるのを待つしかないのか・・・・消費者としてスーパーや食品メーカーにしつこく線量の計測を求めることで、事態は変わっていくだろうという希望。 パパ軍団(男達)が動かないのなら、この際、せめてママ軍団(女たち)は「放射能がどういうものなのか」学習し、考えよう! そして脱原発を推進する政治家(市区町村を含む)に清き一票を投じることではないだろうか? 性別年齢学歴にこだわらず一票の重さは同じ、原発の無い安心の暮らしを子どもたちに残したいものである。

参考:

原子力環境整備センターhttp://savechild.net/archives/8819.html

◎福島から避難している小学4年生と母親の発言
  http://www.youtube.com/watch?v=wu5Q79Rus20&feature=related
◎肥田舜太郎氏の発言
  http://www.youtube.com/watch?v=4NXRK_gd4bw&feature=related
◎上野千鶴子氏の発言
  http://www.youtube.com/watch?v=ygK0J5eL4IA&feature=related

2012年1月16日 (月)

里の寺 ~ 静かな過疎地

子供の頃、このお寺には良寛さまのような和尚様がいた。 池には鯉が泳いでいて格好な遊び場だった。お釈迦様の日にはお説教のあとに、紅白の甘い餅を撒くので子供達が大勢集まった。 そんな記憶を辿りながら昨年亡くなった叔父の一周忌のため久しぶりに寺を訪れた。寺は以外に小さく、住職は曾孫の代になっていた。池も凍り、蹲の水は枯れ、鯉は泳いでいなかった。叔父一家も既にこの地を離れ、ただお墓だけがある。 

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原発から45キロのフクシマではあるが、距離の割合に線量が少ないのが幸いである。舗装された道路を歩いている人はいない。何処も同じ、人口減少と車社会なのだ。

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R0012100_2 寺の名前が『飛龍寺』であることすら知らなかったが標識街灯ができていた。夜は電気がつくのだろうか?

こんな寒い過疎の里(今は市になっている)にも放射能が降り注いだ。「目に見えない敵」を受け入れないわけにはいかない現実とともに存在している人たちがいる。

2012年1月11日 (水)

実は「豆柿」 ~ 武相荘

12月12日の武相荘の「ろうやがき」の記事に、「つばきさん」という盆栽愛好家の方から、下記の様なコメントをいただきましたので改めて掲載させていただきます。

1枚目・2枚目の写真は老鴉柿ではなく、豆柿のようです。
3枚目の写真は老鴉柿です。

老鴉柿は萼片が大きく、一般的につくばねのように跳ね上がっているのが特徴です。
老鴉柿が中国名そのままで、そのほかにも別名はあります。
老いたカラスの柿と名付けられた由来は、その実を観察すると、品種によって実の表面にタンニンが染み出し、黒い斑点模様が現れることがあります。
その現れ方が顕著な場合、実がかなり黒くなり、たわわに黒く実った実はあたかもカラスが群れて木にとまりそうな様子のように見えなくもありません。
・・・ということだと思います。

育ててみるととても面白い樹種ですので、よろしければお育てになってみてはいかがでしょう。ちなみにこの樹種は雌雄異株(雄木と雌木が別)ですが、雌木のみで単為結果(種無しの実が生ること)するものもあります。


つばきさん、コメントありがとうございました

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子供の頃に見た「豆柿」はもっと大きかったような気がしましたが、豆柿にも沢山の品種があるのでしょう。 

カメラをぶら下げて、いろんな植物に興味を持って歩いてみるといろんな発見がありますね。

 

2012年1月 4日 (水)

年賀状

例年の事ながら新年の始まりは『年賀状』で始まる。最近はパソコン印刷が便利で主流になってきた。にもかかわらず5日過ぎにポロリポロリ届くものもある。賞味期限の過ぎた御節を貰うような気分にさえなるのだが、「元旦に書くべきもの!」という固い信念を持った方もいるようです。頻繁に会えない方からの賀状は切れない糸で結ばれているようで特に嬉しい。 

中には嬉しくない=つまらない賀状というのもある。例えばダンナの賀状に自分の名前をチョロリと書いただけのダンナ依存ノーコメント型、お世話もしていないのに「昨年は大変お世話になりました」という紋切り型、孫や子供だけの写真の身内自慢型・・・。 せっかく出すのなら、せめて一行ぐらいは相手に対するメッセージを添えたいものです。

2年間保管後、廃棄するようにしているけれど、ステキな賀状は棄てがたく賀状ファイルに収めることに。

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陶芸家の友人からは器に描くような花の絵が届く、今年の個展はいつかしら・・・・

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元旦に書き始める友人の手書きが届くのはいつも門松が取れるころだった、今は書いていないらしい、元気かしら・・・・・

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現代美術家はいつも版画だったけれど・・・・最近は文字だけで寂しくなった

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                       自慢の年賀状

                     差出人は哲学者、故 埴谷雄高氏

R0012086_2   年末の駅前には寒空に郵便局の旗の下で年賀状を売っている局員がいる。 コンビにでも売っているのに何ほどの意味があるのか不思議なので質問をしてみたが答えたくなさそうだった。どうやら出世にかかわるノルマがあるらしく、最近は勤務時間外に立っているようだ。 単なる「慣習」? 追加分の5枚だけ買ったのに、テイシュにポスト柄の飴が付いていた。郵政民営化ってこんなことだったのか・・・と思わず笑ってしまったが、巷の安チケット屋では一枚\46.-で売っている。ノルマ達成のために局員が売りに来るのだとか・・けったいな話やなア~。    

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