ろうやがき ~ おじいちゃんとカラスの関係
10月、『武相荘』を訪ねた折に、大きな骨董の壷に生けてあったのは見たこともない小さな柿。 連れの友人は「老子柿」だと言うのでネット調べてみたが見つからない。植物好きによれば、それは老爺柿(ろうやがき)だよと言う。確かにそれらしい写真が沢山出ている。別名老鴉柿(ろうあがき)とも言うらしい。 どうして鴉(カラス)だの爺様だのという名前が付いたのだろう。 爺様にも若爺と老爺がいるということか?・・・・などと考えていたら眠れなくなった。 翌日またしつこく調べまくったら、このミニ柿の原産地は中国で戦争中(70年前)に渡来したのだそうだ。 それならば中国では老人を尊重する風習があるし、偉大なる哲学者、老子由来の「老子柿」と言う名前にも合点! カラスも尊重されているのかなア?
例の友人から、花屋さんで「ろうあがき」見つけたわよ~と写真が送られてきた。 何だか雰囲気がかなり違う。赤くておいしそう・・・・昨今は盆栽家たちの間で人気があるらしい。薔薇のように次々に品種ができてその名も「紅真珠」「紅大福」「紅秘宝」等々・・・何故か「紅」が付いている。そのうち「紅若婆」ナンテのが生まれたりするかも
Photo by Kyoko
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つばきさん
貴重なコメントありがとうございます。「豆柿」という言葉は子供の頃に聞いたことがあるような・・・・きっと食べられるのでしょうね。 最近、いろんな植物や動物(人間も含めて)と出会うことが多くなりましたが、雑草という植物はないように必ず名前があるはずなので気になってしまいます。
投稿: elma | 2011年12月24日 (土) 17時41分
はじめまして。
偶然拝見いたしました。
1枚目・2枚目の写真は老鴉柿ではなく、豆柿のようです。
3枚目の写真は老鴉柿です。
老鴉柿は萼片が大きく、一般的につくばねのように跳ね上がっているのが特徴です。
老鴉柿が中国名そのままで、そのほかにも別名はあります。
老いたカラスの柿と名付けられた由来は、その実を観察すると、品種によって実の表面にタンニンが染み出し、黒い斑点模様が現れることがあります。
その現れ方が顕著な場合、実がかなり黒くなり、たわわに黒く実った実はあたかもカラスが群れて木にとまりそうな様子のように見えなくもありません。
・・・ということだと思います。
育ててみるととても面白い樹種ですので、よろしければお育てになってみてはいかがでしょう。
ちなみにこの樹種は雌雄異株(雄木と雌木が別)ですが、雌木のみで単為結果(種無しの実が生ること)するものもあります。
投稿: つばき | 2011年12月24日 (土) 00時05分