「いのちのイメージトレーニング」 田中美津 ~ 新潮文庫
とかくこの世はままならぬ。アッチが痛いコッチが痛い、病院に行ってもラチが空かない。薬も効いてるんだか効いていないんだかわからない、グチを言っても始まらず、誰もわかってくれないこの気持ち、引きこもって悶々して・・・・なんて状態になったことあるかしら? そんな人がこの本を読んだら前向きになるかもしれない。ただし、自分にスゴ~ク自信のあるヒト(石原慎太郎・曽野綾子的)が読んだら「フン」と一笑するだけかも。
著者は若き日にリブ運動で頑張り、疲れ果ててメキシコへ、一児を抱えて帰国、シングルマザーの鍼灸師になり、イメージトレーニングのインストラクターとしても活躍。 コミカルな語り口で書かれ、読んでいるうちにその気になってくる。上野千鶴子とオトモダチとなればその生き方がなんとなくわかるような・・・・
ノーテンキは天賦の才、過剰に自分を責めない。マジメないいヒト、ガンバリ屋、完璧主義者って、いわば向上心に手足が付いてる人達だ。 自分が定めたハードルが飛び越せないでコケちゃうと、そいう自分が許せない。「コケてもアゼ道、落ちてもタンボよ、なーんにも悪いことなんて起きてないからダイジョーブだよ」と自分をスグなぐさめられるヒトになる。清く正しく美しくはヤバイ。
病気は体質+不摂生+不安抑うつの現れたもの。 一番厄介な病気になったら、心身一丸となってイメトレし、医者の指示のもとで、薬が必要なら最低量を服用し、自分にあった自然療法を採用する。 先ずは未病の時からイメトレで大病しないこと。
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コメント
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まだまだ怖い水の中、こはるさんのように上手に泳げるようになりたいものです。
投稿: elma | 2011年8月25日 (木) 16時04分
「コケてもアゼ道、落ちてもタンボよ」って、いいですね!! 覚えることにします。私の自然療法は水泳なんです。水中は別世界ですから。
投稿: こはる | 2011年8月25日 (木) 14時18分