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2011年1月 3日 (月)

「たんぽぽのうたがきこえる」 石黒和枝著               サンパテイック・カフェ発行

年末、おひさまの会(おやこ劇場仲間)メンバーの友人から1冊の本が届いた。 

障がいを持って生まれた息子が36歳で他界するまでを綴ったものである。 その間、著者は川口に「おやこ劇場」を立ち上げ、夫が脳梗塞で倒れたり、自らも腰痛に悩まされながら、息子とともに家族や仲間達との絆を深く育くみ、逆に色々なことを学んでいく。 36年間息子とともに関わり、支えられた養護学校、施設、病院、友人達、仲間達への感謝の心で溢れ、 障がい者から与えられるもの、学ぶものの多さを知らせてくれる。 読後は、暖かいものが全身に流れ、何故か癒された気分になった。 

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日本の行政はいつの頃からか障害者の害をがいに訂正、めくら縞のめくらは禁止、看護婦は看護士に、女優・男優も俳優に・・・・・ラテン系言語から男性名詞女性名詞を消滅させたらどうなるのだろう。 そんな風に「形だけ」にこだわるよりは「差別心」を改めることにこだわるのが先決ではないだろうか。 書籍のない図書館のようなものを連立させるのでは意味がない。 先ずは、このような書を読んで彼らを取り巻く状況の理解を深めたいものである。 読書は疑似体験ができるマジックでもあるのだから。

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読書の時間」カテゴリの記事

コメント

ありがとうございます。励みになりますので末永いお付き合いをヨロシクお願いします。

elmaさん
ブログ開設、おめでとうございます。
トマトのジャムや巨大かぼちゃ、そして書評と、楽しそうなブログになりそうですね。
さっそく「お気に入り」に入れました。

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