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2010年12月 4日 (土)

アンテイークの本

が家の書棚には古~い本が2冊ある。 坪内逍遥訳「ロミオとジュリエット」と英語版、倉田百三の「出家とその弟子」である。 2冊とも友人の亡父(英語教師)の書物であった。 家の解体時に譲り受けたものである。 かなり色あせてはいるが本好きの友人が来訪するたびに見せびらかしている自慢の本であり、私の宝物である。

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「ロミオとジュリエット」早稲田大学出版部発行の明治43年版。 表紙にはシェークスピアの肖像が金箔で押してある。その日本語の表現には思わず顔がゆるんでしまう。

ロミオ: 物を言うたわ。おお、今一度物言うて下され、天人どの!そなたがさうして高いところに光り輝いていやしやるのは驚きあやしんで、後へ退り、目を白うして仰いで見る人間共の頭上を、翼の生えた天の使いが、除かに漂ふ雲に騎って、虚空の中心を渡るやう。

ジュリ: おお、ロミオ、ロミオ! 何故にそなたはロミオじゃ! 父御をも嫌ひ、自身の名をも棄てや。それが否ならば、せめても予の恋人じゃと誓言しや。予やもうキャビレットをやめうほどに。

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「出家とその弟子」 THE PREIST AND HIS DISXIPLES  Translated by Glen W. Shaw

大正11年北星堂出版、薄いブルーの絹に蓮の花の装丁、出版時にはどんなにか美しかったことだろう・・・いとおしさを感じる。

Man  : I want to see your face.

Being: It cannot be.

Man  : Not possibly?

Being:That wish is beyond your station. So long as your eyes are impure

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コメント

ハイ、 あのエライおじいさまの本です。 神田に行って値段を聞くはずでしたね。

もしかして、夫の父の本を差し上げたのかしら...?こんなふうに紹介してもらって、父もよろこんでいると思います。

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